韓国ドラマ界の1年を振り返る年末恒例の韓国地上波3局(KBS、MBC、SBS)演技大賞の時期がやってきた。今年はSBSが12月21日に先陣を切って演技大賞を開催された。

■2024年のSBS演技大賞、発表!注目の大賞&各賞の行方は?

「2024 SBS演技大賞」は下馬評通り、2024年放送作品のなかでいちばんの高視聴率を叩き出した『グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~』のチャン・ナラが獲得。

 SBSドラマデビュー作『明朗少女成功記』(2002年)の10大スター賞にはじまり、『皇后の品格』(2018年)の最優秀演技賞、2019年の『VIP-迷路の始まり-』ではプロデューサー賞と、作品ごとにステップアップしてきたチャン・ナラが、ついにいちばん大きな賞をその手に抱くことに。

 涙で声を震わせながら「人生で驚くべきことをすべてSBSで経験するようです。ドラマのタイトルのように“グッドパートナー”と出会って大賞トロフィーを手にすることができました」と、同作品のスタッフ&俳優に感謝を述べた。ちなみに、歌手デビューのほうが早かったチャン・ナラは、2002年のSBS歌謡大賞で大賞を受賞しており、歌謡大賞と演技大賞の両方を手に抱く初のスターとなっている。

 また、ディレクターズアワードには、悪いのに『悪魔なカノジョは裁判官』のパク・シネが獲得。全ドラマの制作スタッフが選ぶこの賞は、大賞についで、意義深い賞。「21年前に新人子役賞を受賞(2003年『天国の階段』)してから、21年後にこれほど大きな賞を手にすることができたのは、ドラマを視聴してくれる視聴者、ファンのおかげだと思う」と感謝を述べた。

 また、制作発表会当時から“パク・シネの男に自分もなりたい”と語っていた、劇中パートナーであるキム・ジェヨンに対し「いつもパク・シネの男になって幸せだと言うけれど、むしろ、この人のおかげでピンナとして輝くことができた」とコメント。さらに、ビンナが地獄に送った各話の悪役たちにも「毎回熱演してくれたあなたたちのかわりに賞を受け取ったと思う」と続けた。なお、パク・シネは「これまで1度も逃したことがない」というベスト・カップル賞も受賞し、2冠となった。

 もっとも受賞者が多かったのは、キム・ナムギル、イ・ハニがともに最優秀演技賞(シーズン制ドラマ)を獲得した『熱血司祭2』の10冠。受賞スピーチ中に積極的にちゃちゃ入れるキム・ナムギルとそれを静止するイ・ハニの姿を筆頭に、和気藹々とした雰囲気が印象的だった。

 続いてナム・ジヒョンが最優秀演技賞(ヒューマン/ファンタジー)を獲得した『グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~』、キム・ジェヨンが最優秀演技賞(ヒューマン/ファンタジー)に選ばれた『悪魔なカノジョは裁判官』がともに8冠となった。

 このように、今年のSBSはミニシリーズヒューマン/ファンタジー、ミニシリーズジャンル/アクション、シーズン制ドラマの3部門に分けたにもかかわらず共同受賞も多く、助演賞にいたっては10名もが選ばれるなど、賞の乱発が目立ったが、共演者たち同士の笑い声や声援が聞こえる和やかなムードで祭典を祝った。

 なお、プレゼンターには、『宝島』のパク・ヒョンシクホ・ジュノ、『私の映画』のナムグン・ミンチョン・ヨビンら、2025年のSBSドラマの主人公たちが登壇。予告編も公開され注目を集めた。