人気、実力ともに兼ね備えた唯一無二の存在、2PMジュノの躍進が止まらない! 若き社長を熱演した『テプン商事』に続き、最新ヒューマンドラマ『CASHERO ~ヒーローは現金を持つ~』がNetflixで12月26日から配信スタートする。ジュノが扮するのは「所持金の額だけ力が強くなる」という奇妙な超能力の持ち主で、ユニークなヒーローの活躍に期待が高まる。そこで今回は新作と合わせて楽しみたい、ジュノの多彩な魅力が詰まったお薦め3作を紹介する。(以下、一部ネタバレを含みます)
■演じるキャラに応じて七変化していく、2PMジュノの高い演技力に注目!
2025年後半の話題作『テプン商事』をずっと見てきてつくづく思ったのは、ジュノが本当に素敵なキャラクターを演じているなあ、ということだった。彼が扮したのは、父親の急死によってテプン商事を引き継いだカン・テプン。本当に人情味がある若手社長だった。
1997年に韓国を襲った経済不況の中で街には失業者があふれていた。そんな苦しい状況の中でもカン・テプンは社員のことを一番に考え、自分を犠牲にしてまで尽くしていた。さらに有能なオ・ミソン(キム・ミンハ)というパートナーにも恵まれて、創意と工夫で会社を立て直していった。
確かに、『テプン商事』の随所にカン・テプンの人の良さが滲み出ていた。さらにここが肝心なのだが、ナイスガイを演じるときのジュノは本当に生き生きしていて、持ち味をうまく発揮していた。
俳優としての彼は善良な人がよく似合う。今回のカン・テプンにしても、母親を大事にして社員の面倒をよく見て、裏切った人まで手をさしのべていた。そんな主人公を演じさせたら「ジュノが天下一品!」ということが明確にわかった。
●配信情報/Netflixシリーズ『テプン商事』独占配信中
振り返ってみれば、俳優としてのジュノに転機をもたらしたのが、時代劇『赤い袖先』であった。名君として有名なイ・サンを演じるということで相当なプレッシャーがあったはずなのに、むしろ重圧を励みに変えてジュノは飛躍した。
『赤い袖先』は、イ・サンと宮女ソン・ドギム(イ・セヨン)の宮廷ラブロマンスが描かれていた。
特筆すべきは、華麗な美意識が随所で感じられるドラマになっていたことだ。これはチョン・ジイン監督の力量の賜物なのだが、同時に、照明監督と撮影監督の腕も冴えていた。それによって、ジュノが演じたイ・サンの魅惑的な表情が極限まで研ぎ澄まされていた。実際、世子から国王に成長していくイ・サンの変貌ぶりをジュノは繊細に演じ分けたが、そのときに最高の形で照明と撮影がサポートしてくれていた。
また、共演したイ・セヨンとジュノの相性も抜群に良かった。2人は随所で呼吸を合わせ、最高の名場面を作り出していた。

