『仮面ライダーセイバー』異世界×多人数“鉄板”ブッコミで『龍騎』『鎧武』に並ぶ名作になるかの画像
新番組『仮面ライダーセイバー』公式サイトより (C) 2020 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

 令和仮面ライダー第2弾『仮面ライダーセイバー』(テレビ朝日系)の情報が本格的に公開され始めた。役者陣にも注目が集まるが、今回は世界観や設定についてフォーカスを当てたい。

『仮面ライダーセイバー』で俳優でモデルの内藤秀一郎さんが演じる主人公・神山飛羽真(かみやま・とうま)は文豪にして剣豪。森羅万象が書かれた1冊の本から世界が生まれた、という世界観で、“聖剣”と“選ばれし剣士”によって守られていた本が数千年前の事件で世界中に散らばってしまい、今も人知れず戦いは続いている……というのが物語の導入。主戦場となるのは、本のページをめくるように展開していく不思議な世界・ワンダーワールドだ。

 現在放送中の『仮面ライダーゼロワン』は、「AI」や「人工知能搭載人型ロボ」といったモチーフが使用されておりSF要素が色濃い。『セイバー』はそれとは逆に、全体的にファンタジー要素が強めの作風になるようだ。

 公式サイトでは登場人物たちの詳細や変身アイテムについての説明など情報が公開されているが、注目は「本作では次元を超えて、現実世界から異世界に飛び込んでバトルを繰り広げる」という一文。2002年の『仮面ライダー龍騎』や、2014年の『仮面ライダー鎧武(ガイム)』でも、異世界での戦いが描かれていたふが、今回の『仮面ライダーセイバー』でも、この“異世界”が重要なキーワードとなりそう。

『龍騎』は、風景がすべて反転した鏡の中の世界“ミラーワールド”で人知れず戦いを繰り広げていた。長時間いると粒子化して消えるかモンスターに捕食されるかしかないという設定で、ライダー以外は一度入ると二度と出られない=死というシビア極まりない世界が舞台だった。

『鎧武』では、ジッパーのような出入り口で通じている“ヘルヘイムの森”と呼ばれる危険な果実が生い茂る異世界の謎が描かれ、地球への浸食被害についての戦いが年間通して行われていた。ヘルヘイムは自然災害に近く、「いくら怪物を倒してもいずれ地球がヘルヘイムの植物で埋め尽くされてしまう」という、幹部クラスの敵を倒しても根本が解決しない、むごたらしい世界観だった。今回も「街の一部がポッカリ消えてワンダーワールドに飛ばされる」「凶暴な怪人たちが容赦なく襲いかかってくる」と、幻想的ながら恐ろしい世界観であることが告知されている。だからこそ、セイバーたち仮面ライダーが輝くのだろう。

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