前半の浦和は、大槻毅監督も話すように、決して機能していなかった。

 トーマス・デンのスーペル・ゴラッソで追いついたが、あれも個人技だ。現代サッカーでは、再現性の高いチームプレーが必要となる。

 浦和にとって、武藤雄樹興梠慎三といった、動きながらリズムを作ることができる選手への期待はとても大きい。だが同時に、彼らのような選手がせっかくいるのだから、ぜひ生かしたチーム作りを期待してもしまう。

 とはいえ、それは外野の意見にしか過ぎない。大槻毅監督がそのようなサッカーを目指しているかは別問題だからだ。「一つずつ積み上げてやってくるところを粘り強くここまでもやってきました」「この試合から学ぶものもあったと思うので、それをこの瞬間から選手に共有して」という大槻監督の言葉が向かうところを、注目したい。

PHOTO GALLERY 【表組】前半の浦和・神戸のクロス内容
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