日本代表「驚きなき」カメルーン戦(1)久保建英「立場の変化」が表れた65分からの出場の画像
カメルーン戦で相手を突破する久保建英    写真:ANP Sport/アフロ

■「コンセプトの確認」が優先され… 

 10月8日に行なわれたカメルーン戦のスタメンは、ほぼ予想どおりだっただろう。

 森保一監督のもとに選手たちが集うのは、それも海外組を含めた選手が集まるのは、昨年11月以来である。その11月の試合にも、冨安健洋はケガのため、堂安律久保建英はU-22日本代表に招集されたために参加していない。

 かくも長い空白期間が横たわるなかで、周囲を驚かせるような選手起用は現実的でない。先発メンバーの顔触れも、システムも予想どおりだったのは、「基本的なコンセプトの確認」(森保監督)が今回の集合のテーマであり、カメルーン戦に向けたトレーニングはリカバリーを含めて4回に限られたからである。

 驚きがあったとすれば、ダブルボランチのひとりに中山雄太が起用されたことだろう。シュツットガルト(ドイツ)に所属する遠藤航は、リーグ戦で好パフォーマンスを見せている。中山よりも彼のスタメン起用が順当なはずだが、ボランチは柴崎岳、遠藤、中山、それにDF登録の板倉滉も含めれば4人になる。カメルーン戦とコートジボワール戦で、使い分けていくということなのだろう。

 2列目は右から堂安、南野拓実原口元気の並びだった。注目の久保は65分からの出場だった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3