このとき、クラブを通して「今後は全てのご批判を真摯に受け止め、二度と同様の過ちを犯さないことをお誓い致します」とコメントを出していたが、それを裏切ることになる。今回、同誌の取材に対して仙台は道渕の事件を認めたうえで、「重い処分を科したうえで活動を継続」させているという。

 同誌の報道によれば、逮捕されたとしているのは9月7日。その前に出場した最後の試合は8月15日のホーム清水戦で、途中出場での29分間のプレーだった。報道で逮捕されたとした後に初めて出場したと思われるのが9月20日のアウェイFC東京戦で、これも途中出場での15分間のプレーだった。

 道渕は9月27日のC大阪戦以降は先発を続けており、10月18日の浦和戦まで、5試合連続でスターティングメンバーに名を連ねている。

 今季は負傷もあってリーグ戦の出場数はここまで13試合1得点だが、甲府から移籍してきた昨季は25試合5得点と主力に定着していた。強靭なフィジカルを生かした推進力やミドルシュート、ダイナミックなプレーは仙台に欠かせないものとなっており、今年のホーム川崎戦で見せた弾丸ミドルシュートはまさに道渕らしい得点だった。

 道渕はジュニアユース、ユースと仙台の下部組織出身の期待の星だ。明治大学、甲府を経て仙台に復帰するや、サポーターの心をつかんだ。今年の春季キャンプでは、同じく下部組織出身のMF佐々木匠と同部屋だった。地元出身の主力選手だけに、この報道が与えるショックは大きいことが予想される。

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