■この作品もMAPPA!2010年代を彩った名作アニメがズラリ

『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』などで知られる幾原邦彦氏が、2019年春に監督を務めたノイタミナ枠アニメ『さらざんまい』もMAPPAの制作。同氏によるオリジナルアニメの本作は、その独特な世界観やカリスマ性、難解なストーリーの魅力を余すところなく表現。SNSでは毎週ストーリーの考察で盛り上がっていた。

 そして、『チェンソーマン』の原作者・藤本氏の「パクリみたいな」発言の元ネタとなる2020年1月期のアニメ『ドロヘドロ』。原作は頭を爬虫類に変えられた記憶喪失の男が自分の本当の顔と記憶を取り戻す姿を描いたダーク・ファンタジーで、2000年から2018年まで連載されていた人気漫画だが、あまりにショッキングでカオスな内容のため長らく映像化は不可能と言われていた。それをMAPPAはCGを駆使しつつもナチュラルな作画で完全再現。原作ファンの心を見事につかみ、MAPPAの新境地を開く作品となった。

 同じく藤本氏のコメントの中にある『呪術廻戦』は、現在TBS系列にて大人気放送中のアニメ。人間の負の感情から生まれる化け物「呪霊」を呪術を使ってはらう呪術師の戦いを描いた作品である。元々の原作人気もさることながら、勢いのあるアクションシーン、画面の魅せ方などアニメ化によって人気は爆発。毎週アニメ放送後にはSNSでトレンド入りを果たすほどの注目作となった。

 このほかにも、MAPPAには『ゾンビランドサガ』『うしおととら』『BANANA FISH』『どろろ』など話題を集めた魅力的なアニメ作品がたくさんある。漫画『チェンソーマン』は、14日発売の『週刊少年ジャンプ』(集英社)で第1部「公安編」が最終回を迎え、第2部が漫画アプリ『少年ジャンプ+』で掲載されることが発表。また12月10日発表された「このマンガがすごい!2021」(宝島社)ではオトコ編の1位として『チェンソーマン』が選ばれた。漫画ファン最注目の同作が、MAPPAによりアニメ化されるというニュースは発表後すぐに反響を集め、SNSでは「MAPPAなら安心。楽しみでしょうがない」「MAPPAで作ってくれるって信じてた、ありがとう!」「神アニメにしかならない予感」といった反応が上がった。

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