■将来性豊かなCB木村が期限付き移籍で加入

 最終ラインから中盤にかけては、GK福島春樹(浦和)、DF荻原拓也(いずれも浦和から)、CB木村誠二FC東京から)、MF武田将平(甲府から)を獲得している。

 GKは36歳の加藤順大の契約満了を受け、27歳の福島を期限付きで獲得した。荻原は21歳のレフティで、昨シーズン途中からアルビレックス新潟に期限付き移籍した。左サイドバックを中心に2列目でもプレーでき、右サイドで起用されたこともある。チョウ監督のもとでも、複数の役割を担っていくかもしれない。

 木村は186センチのサイズを持つCBだ。J1の大分トリニータ入りした上夷克典に代わるべき人材としての補強だろう。

 武田は左利きのボランチで、20年はファジアーノ岡山からヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍していた。31歳の庄司悦大が軸となり、プロ1年目の川崎颯太が台頭したボランチのポジションに、新たな選択肢がもたらされる。

 

【補強充実度】 

監督のサッカーに合った選手を、堅実に獲得している。

【J1昇格本気度】 A 

チョウ監督の招へいこそが、チームとしての本気度を何よりも表わす。

【J1昇格可能性】 B 

就任1年目の指揮官が、どこまでサッカーを浸透させられるか。監督の経験値はもちろん高いが、現時点では「B」にとどまる。

 

(次回はアルビレックス新潟とギラヴァンツ北九州の診断を予定)

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