■目標は「ひとケタ順位」

 即戦力も加入している。

 J1、J2で386試合に出場してきた上田康太ファジアーノ岡山から加入)は、高精度の左足を持つボランチだ。リスタートのキッカーも見込める。

 菊池大介もJ通算300試合以上に出場している。湘南ベルマーレでプロキャリアをスタートさせた29歳は、柏からの期限付き移籍となる。田坂監督が昨季と同じ4-4-2(あるいは4-2-3-1)を採用するなら、サイドハーフが主戦場となるだろう。大型レフティーの山本簾(21歳)、大卒2年目で今季は背番号10を背負う森俊貴ら、2列目には面白い選手が揃っている。

 前線には畑潤基を迎えた。V・ファーレン長崎で昨季29試合5得点を記録した26歳は、守備でもハードワークできる。前線からのチェイシングをいとわないプレースタイルは、栃木のサッカーにマッチするはずだ。

 守備陣には不確定要素を含む。

 アルビレックス新潟から完全移籍となった柳育崇の“残留”や、19年以来の加入となる乾大知ら、CBの人材に不足はない。一方で、瀬川や溝渕が担当してきた左サイドバックをどうするか。東海大から加入の面矢行斗(東海大学)ら、候補者は揃えているが……。

 

【補強充実度】  B 

上田や菊池らに加えてプロ1年目のMF植田啓太(横浜F・マリノスから加入)、同2年目のMF松岡凪生(セレッソ大阪から加入)らを期限付き移籍で獲得し、即戦力のDF面矢も入団。これまで同様に将来性のあるタレントを鍛え上げ、戦力にしていく狙いが読み取れる。

【J1昇格本気度】  B 

田坂監督は「ひとケタ順位」を目標に掲げている。クラブの規模や保有戦力に照らせば現実的で、「B」が悪いというわけではない。

【J1昇格可能性】  C 

昇格の可能性を問うと、昨季41得点に終わった攻撃力アップが不可欠。昨季7得点の元日本代表FW矢野貴章、期限付き移籍で加入の畑らが、どこまで得点数を伸ばせるか。昇格プレーオフがあれば、また違う評価にもなるのだが。

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