2020年シーズンの雪辱を果たす準備は、2-2に追いついた埼玉スタジアムのピッチで整ったかに思われた。しかも、同点にした直後の69分に、FW・チアゴ・アウベスとFWレアンドロ・ペレイラを2枚同時に投入し、そのパワーを見せつけ、流れを引き寄せたように思われた。

 先発出場したパトリックも合わせて、強力な外国人ストライカーが前線に3枚並ぶ姿は、圧巻だった。ところが、徐々に強力な攻撃陣とそれ以外の選手とで分断が生まれてしまう。それは、攻撃を構築するためのボールの流れを、自ら放棄することでもあった。

 分断されたガンバを横目に、川崎がボールを再び握り始める。その流れの中で、後半ロスタイムの小林悠の劇的な決勝ゴールが生まれたのだ。“勝利”がよぎっただけにガンバとしては悔しい結末となってしまった。

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