■フィルミーノのアシストにならないアシスト

 64分のことだった。トップ下に入っていたフィルミーノが、ボックス手前でモハメド・サラーへはたく。サラーへ食いついた相手が空けたスペースへと進んだフィルミーノは、ボックス内でさらに加速。DFを引きつける間にアレクサンダー=アーノルドがクロスを送ったのは、ボールを呼んでいたフィルミーノではなく、ファーサイド。フィルミーノのおかげでフリーになっていたジョタが、頭で先制点を叩き込んだ。

 その4分後には、リバプールが追加点。ここでもフィルミーノが絡んでいた。

 ハーフウェイライン上でボールを受けたアレクサンダー=アーノルドが、一瞬自陣に戻る動きを見せた。パスコースを探す仲間に、道筋をつけたのがフィルミーノだった。自陣からのランニングで相手を引き連れ、アンカーのファビーニョへのパスコースを開けた。おかげで悠々と頭をめぐらす時間を持てたファビーニョは、1タッチで前方へとロングパス。ボックス内でランデブーに成功したサラーは、スライディングをかわしてGKの股下を抜いた。

 2点のリードを得たクロップは、功労者に休息を与える。フィルミーノを下げて、再びファビーニョをアンカーとする4-3-3へとフォーメーションを戻す。だが、リバプールの炎はまだ消えていなかった。

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