■ビッグイヤー獲得も現実味を帯びてきた

 ポルトは後半も主導権を握り続けたが、83分に3枚替えを行って勝負に出ようとした直後、ベン・チルウェルにスプリントが報われる追加点を奪われてしまい勝敗は決した。相手のやる気を削ぐとどめの一撃もまた、トーナメントに強いチームの勝ち方だ。

 内容で上回りながらもアウェイゴールを2つ許して敗れたポルトとは対照的に、まさにトーナメントを勝ち上がるチームの姿を見せたチェルシー。

 リース・ジェームズやセサル・アスピリクエタらが我慢強く守り、ジョルジーニョとマウントが一瞬で先制点を奪い、最後にはウィングバックのチルウェルが追加点。あとはフォワード陣が活躍を見せさえすれば、ビッグイヤー獲得が現実味を帯びてくる。

 プレミアリーグでWBAに5失点してトゥヘル体制初黒星を喫し、この日はポルトに内容で圧倒されたものの、今は結果が何よりも大切だ。トーナメントだということはもちろん、もっと先のことにも好影響が及ぶ。

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