「何十年やっても音楽に飽きることはありませんから、安心して邁進してください」

 

――歌い手さんに限らず、梶浦さんのように作曲される方やプレイヤーの方など、これから音楽を志していかれる若い方へメッセージをいただけますか?

 

今の若い方は私たちとは違って、新しい方法で色々な音楽を聴かれていますから、私がアドバイスできるようなことなんて何もないと思いますけど……。私が唯一言えることがあるとしたら、「何十年やっても音楽に飽きることはありませんから、安心してください」ということでしょうか。音楽にのめり込んで夢中で取り組んでいる方が「これ、あと10年20年やったら飽きちゃうんじゃないかな?」と心配していたとしたら、「あと20年30年やっても、その道の先はまったく見えないし、飽きるなんてことは一切ありません。安心して邁進してください!」ということだけは言えますね(笑)。

 

――何十年やっても、音楽の道に飽きることはありませんか。

 

嫌になっちゃうことはあっても、飽きるということは無理ですね。あまりにも果てしない道ですから。

 

――その果てのなさを楽しんでいらっしゃるんですね。今後はどんな音楽やお仕事に取り組んでみたいとお考えでしょうか。

 

今年は久しぶりに自分のアルバムを作ってみたいなと考えているので、それをどういう風にしようかと考えているところです。作品からもらうインスピレーションがないところから音楽を作るということを、たまにはやらなきゃなと思いまして。そうすることで、色々な作品と出会える喜びを改めて噛み締められるんじゃないかとも期待しているところですね。そうやって、まだまだ果てしない音楽の道を歩んでいきたいなと思います。

 

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PROFILE
梶浦由記
作詞・作曲・編曲を手掛けるマルチ音楽コンポーザー。1993年にSee-Sawのコンポーザー兼キーボディストとしてプロデビュー。
現在は劇伴音楽を数多く手掛け、『鬼滅の刃』『ソードアート・オンライン』シリーズなどの話題作やアニメ作品以外にも、映画『アキレスと亀』(08/北野武監督)やNHK連続テレビ小説『花子とアン』(14)も担当している。
またアーティスト活動として、2003年より個人プロジェクトFictionJunctionをスタート。精力的にリリースやライブも世界規模で開催している。

 

<作品情報>

 

 

劇場版『DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-
2022年2月25日(金) 全国ロードショー

 

【STORY】
音楽によって解き明かされていく過去と、この世界の秘密―――

ピアノが鳴り響く音楽学校。聴く者全てを惹きつける見事な旋律を奏でるのは少し影のある少女、アリスだ。人と交わろうとしない彼女だが、好奇心の強いサニア、優しいロザリアと出会い、徐々に変化が訪れる。

空から一人の幼い女の子が落ちてくる。記憶を失くしていたが、黒の紳士がDeemo ということはなぜか知っていた。Deemo がつま弾くピアノの旋律に誘われるように、少女は「アリス」という自分の名前を思い出す。そこには、彼女を優しく見守るぬいぐるみのミライ、くるみ割り人形、フワフワと宙に浮く匂い袋がいた。
ピアノの音色で成長する木が天窓まで届けば元の世界に帰ることができるのではと考えたアリスたちは、城に隠された楽譜集めを始める。そこでアリスは表情を隠した仮面の少女と出会う。「あなたなんて、嫌い」と言う仮面の少女とアリスの関係は?仲間たちとの楽譜集めの冒険。仮面の少女の心。そしてDeemo という存在の謎。時にアリスの頭をよぎる桜並木。

途中で止まる記憶の旋律――。
過去・現在・未来に大きな波紋を広げる音色が、次第にアリスの記憶の扉を開いていく。

 

【CAST】

竹達彩奈 丹生明里(日向坂46) / 鬼頭明里 佐倉綾音

濱田 岳 渡辺直美 イッセー尾形 松下洸平 / 山寺宏一

 

【STAFF】

原作:Rayark Inc.「DEEMO」

総監督:藤咲淳一

監督:松下周平

副監督:平峯義大

脚本:藤咲淳一、藤沢文翁

主題歌制作:梶浦由記

主題歌:Hinano「nocturne」(PONY CANYON)

製作・配給:ポニーキャニオン

 

【公式サイト】deemomovie.jp

【公式Twitter】@DeemoMovie

 

(C)Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会

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