©FENZ,Inc. / Tencent / TIANWEN KADOKAWA
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いよいよ2022年11月11日より日本語版の放送が始まる、中国アニメ『万聖街』。2020年4月より中国・テンセントビデオにて配信され、総再生回数が2億回を超えるという大人気作だ。

主人公は心優しい悪魔・ニール。人間界で暮らすことを夢見ていた彼だったが、同居人は“人ならざる者たち”ばかり。個性豊かなくせ者たちが繰り広げる、波乱万丈な日常シェアハウスコメディだ。

本作の日本語版キャストを務めるのが、ニール役の山下大輝をはじめ、福山潤、前野智昭、石川界人といった、人気実力共に折り紙付きの豪華声優陣。そこで「WEB声優MEN」では、本作の制作アシスタントプロデューサー・孫 宗楨氏にメールインタビューを敢行! 本作の魅力や中国語→日本語吹替ならではの難しさなどを伺った。

 

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キュートでポップな絵柄&コメディ調のストーリーが魅力

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1031号室の同居人たち
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――『万聖街』は中国で人気を博している作品と伺いましたが、本作と出会われたきっかけや、日本語版放送が決定するまでの経緯を教えてください。

 

映画『羅小黒戦記』の日本語吹替版をやらせていただいている際に、同じスタジオの新作ということで、お名前は拝見しておりました。また弊社社長の岩上からも、同スタジオの作品ということで紹介があり、『羅小黒戦記』がひと段落した頃に中国語版を拝見し、とても面白かったので、会社に吹替版の企画を上程させていただきました。また、原作元とのやり取りが始まってからは、中国語版のプロデュースに携わっている天聞角川様(KADOKAWAグループの中国現地法人)に諸々のサポートをいただくことができましたので、とてもスムーズに進行できたかなと思います。

 

――本作の面白さや魅力をどんなところに感じていらっしゃいますか。

 

キュートでポップな絵柄に加え、コメディ調のストーリーにHMCH(寒木春華)スタジオの良さが現れているかなと思います。個人的な感想ですが、日本の方にとって世界観がより親しみやすいところも本作ならではの良さではないかと思います。また、アニメーションの出来も申し分ございませんので、良さを挙げたらキリがないですね。

 

アイラ(CV.福山潤)©FENZ,Inc. / Tencent / TIANWEN KADOKAWA
アイラ(CV.福山潤)
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ダーマオ(CV.前野智昭)©FENZ,Inc. / Tencent / TIANWEN KADOKAWA
ダーマオ(CV.前野智昭)
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――日本のアニメとの違いを感じた部分や、中国アニメならではの特長を感じた部分がありましたら、教えてください。言語や文化が違うことで、テンポや物語の文脈が違ったりするのでは…?と思うのですが、いかがでしょうか。

 

私個人としましては、映像そのものに普段見ている日本のアニメとの大きな違いは感じませんし、そこが良さでもあるとも考えております。中国アニメならではの特長ですが、お話におけるちょっとクスッとさせるポイントといいますか、笑いのポイントが日本のアニメとは微妙に異なっているところでしょうか。ここは作られた文脈が異なることやそもそもの文化的な違いによるところかなと思います。しかし、そこでさえも何の違和感もなく楽しめるところも、本作の良さであると思います。

 

――日本語版キャストのキャスティングは、どのような流れで進んだのでしょうか。キャスティングのご苦労や大事にされた点などを教えてください。

 

今回キャスティングをお願いしたネルケプランニング様から、各キャラについて候補をいただきつつ、社内で相談して候補を絞り込みました。そのうえで原作元に確認を取りましたが、弊社の提案に対し、基本OKとご返答いただけましたので、キャスティングにおいては特には苦労しておりません。大事にした点は、やはりなるべく中国版のもともとの声だったり、キャラクターの性格に忠実なキャスティングを心掛けたところです。

 

 

 

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