★『キス・シックス・センス』見どころ
『愛の不時着』のソ・ジヘが、徹夜の連続もエナジードリンクとコーヒーですべて乗り越えていく熱血キャリアウーマンのホン・イェスルに扮する。上品なファッション、後輩へのさりげないフォローなど、理想の先輩としても憧れられそうなヒロインを好演している。
そんな彼女の仕事を口うるさく指摘する天敵上司(とはいえ、仕事のすべてを教えてくれた師匠)チャ・ミヌ役に、ユン・ゲサン。近年、『グッドワイフ〜彼女の決断〜』や『クライム・パズル』など、知的な大人やタフなキャラクターを好演してきたユン・ゲサンだが、今作では、仕事は神レベル(でも小言は人一倍)、だいたい不機嫌(でも最後までしっかり面倒をみる)、やや面倒な大人男子に。いつも仏頂面ながら、イェスルのピンチを救い、さりげなくフォローするツンな姿がよく似合う。また、イェスルが幻視した「未来でのセクシーなキス」とのギャップも魅力的だ。
一方、イェスルと3年前に別れ、その後、カンヌ映画祭で賞を獲るほど成功した映画監督イ・ピョル(ピョル・リー)役にはキム・ジソク。『ぶどう畑のあの男』や『ロマンスが必要2』時代から、最強二番手俳優として数々のカップルに刺激を与えてきたキム・ジソクが『椿の花咲く頃』以来の元カレ役。本格的に現れるのは4話以降だが、強引に、でも真剣によりを戻そうと奮闘する姿から目が離せないだろう。
演出は『オー!マイベイビー ~私のトキメキ授かりロマンス~』や『ボイス3 ~112の奇跡~』のナム・ギフン、脚本は原作ウェブ小説作家ガトニョが担当し、原作より世代をあげたキャラクターで大人ロマンチック度を上げている。
イェスルが見たミヌとの未来は本当におとずれるのか、それとも錯覚なのか、さらに、ミヌも、なにか重大な秘密があるようなのだが……。そのあたりはぜひ本編で確認してほしい。
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『キス・シックス・センス』ディズニープラス「スター」にて6/29(水)日本初全話一挙独占配信
[2022/全12話]監督:ナム・ギフン『オー!マイベイビー ~私のトキメキ授かりロマンス~』/脚本:ガトニョ /出演:ユン・ゲサン、ソ・ジヘ、キム・ジソク