年末12月31日、汝矣島洞KBS新館で開催された2022年の「KBS演技大賞」。司会は、タレントのチョン・ヒョンムに、ロマンス史劇『花が咲けば、月を想い』で溌剌としたヒロインを演じたイ・ヘリと、KBSで2023年1月2日よりスタートするドラマ『頭脳共助』で主人公を演じるジョン・ヨンファ(CNBLUE)という演技ドルコンビが務め、和やかに場を盛り上げた。
地上波3局(KBS、SBS、MBC)のなかで、もっとも多くの作品を放送し、長編ドラマや日々ドラマという“鉄板枠”を持っているKBS。加えて、2022年は5年ぶりの本格時代劇『太宗イ・バンウォン』も話題になり、大賞がもっとも予想しにくいと言われていた。
果たして結果は、『太宗イ・バンウォン』の主演チュ・サンウクと、ミニシリーズ『法に則って愛せ』が好評を呼んだイ・スンギのW受賞となった。
特に、イ・スンギは自身が俳優としてブレイクするきっかけとなった2006年の『噂のチル姫』以来、なんと16年ぶりのKBSドラマ出演で、感慨もひとしおだった。前所属事務所と紛争中のイ・スンギが坊主頭で登場し、皆を驚かせたが、これは現在撮影中の映画『大家族』で住職を演じるためと言及。
さらにイ・スンギは、「『法に則って愛せ』のドラマチームでもらった賞だ。限度なしにごちそうしたい」とチームへの愛情を示すと同時に、「今日この場に参加している同僚、先輩、後輩たちの姿を見てとても感動した。この先、10年後にこの場にいる後輩たちのためにも当然の権利を求めるため戦おうと誓った」と、強い決意を語る姿が印象的だった。