■『二度目の裁判』主人公の実家ロケ地仁川広域市・開港場を紹介

『二度目の裁判』の劇中、ハニョンの両親が住むヴィラが登場するが、撮影が行われたのは仁川広域市・中区にある開港場だ。

 1883年に仁川港が開港されて以降、日本人や中国人をはじめ、大勢の外国人が仁川に移住してきた。韓国初の鉄道や電気・電話が敷設され、韓国最古の西洋公園である自由公園、外国人たちの交流の場だった済物浦(チェムルポ)倶楽部の創設など、仁川は韓国近代化の先駆けとなった町である。

 特に、ロケ地である山の手にあるヴィラの周辺は、開港当時、イギリス、フランス、ロシアなどの領事館に務める西洋人たちが、国を跨いで居留していた各国共同疎開地だった場所である。ヴィラの横には、当時使われていた「各国疎開地階段」が、現在でもそのままの姿で残されている。

 ヴィラがある場所には、かつて中国人の大富豪の邸宅があり、ドーム型の屋根があるレンガ造りの立派な建物は、港から見ても目立っていたという。朝鮮戦争の爆撃により、ほかの洋館とともに焼失し、その姿を見ることができないことが惜しまれる。

『二度目の裁判』ロケ地のヴィラがある場所に、仁川開港当時にあった大富豪の邸宅(模型)