■ゼルダ×マイクラで「ゲームやったなあ感」が味わえる『Forager』

『Forager』。PS4、スイッチともにリリース済み。

『Forager』は、素材を集めたり、お金で新しい土地を買ったりしながら世界を広げていくサバイバルアクションゲーム。言い過ぎかもしれませんが、分かりやすく言うと「ゼルダの伝説×マインクラフト」というゲームで、今ちまたで大人気の『あつまれどうぶつの森』に対して「素材集めとか単純作業は好きだけど街づくりをしたりするのは苦手……」「ゲームには戦闘がないとなあ……」と苦手意識がある方には本作がぴったりです。

『Forager』プレイ画面。ドット絵がかわいい。

 初めは岩や木などが生えているだけの小さな島から始まります。その岩や木などをピッケルでガシガシ叩くと素材と経験値が手に入り、その素材を加工して新たなものを生み出して必要なものを作り、生活を豊かにしていくというゲームです。

 そして、経験値を手に入れてレベルアップするとスキルポイントを入手できます。スキルポイントは「加工」「採集」「経済」「魔法」の4つ。全64種類あるスキルを入手する際に使います。

 ざっくり言うと、「加工」はクラフトできるものが増えていくスキル、「採集」はサバイバルに必要な能力を伸ばせるスキル、「経済」はお金に関するものが作れたりダイレクトにお金がもらえたりするスキル、「魔法」は戦闘で有利になる能力を取得できるスキル、となっています。

 割り振り方はプレイヤーの好みによると思いますが、初めは「加工」がオススメです。世界を広げていくためには自分で世界を開拓していく力が肝心ですからね。

 こうして素材と経験値を集め、お腹がすいたら適宜食事をとりつつ世界を開拓していくと程よいタイミングでダンジョンが現れます。このダンジョンも古き良き「ゼルダの伝説感」があり、クラフトゲームとアクションゲームの両方を1度に楽しめるお得感があります。難解なパズルというわけではありませんが、決して「ヌルゲー」ではないのでご注意ください。

 できることが増える、世界が広がっていく、というプレイ感のテンポが素晴らしく、やればやるほどどんどんやりたいことが増えていきますが、マイクラやどうぶつの森のように「半永久的に遊べる」ゲームではありません。

ほどよい難易度とほどよいクリア時間で、ゲーム離れしているユーザーにもおすすめ。

 そのテンポの良さゆえに大体15時間ほどでやれることがなくなってしまうと思います。それでもそのプレイ時間の中で味わえる達成感と「ゲームやったなあ感」はすさまじく、むしろプレイ時間が短いことで「飽きてやめる」ということもなく終われるのもすっきりしていて良いのかなと思います。

 難易度もそこまで高くなく、プレイはシンプルですが考えることは多く「ゲーム感」はバツグンなので、ゲームを久しぶりに始めたいな、と思っている方にピッタリです。

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