また、木山監督は川崎戦で4-4-2を採用した際、その意図を「ウイングがいないというのが1番大きい」としていた。木山監督の求めるウイング像にMF道渕諒平やMF石原崇兆、MF関口訓充は当てはまらないことになる。とすれば、4-3-3を導入するうえで、ウイングの層も薄い状況でスタートしたことになる。
木山監督のやりたいサッカーと実際にそれをこなす選手構成の間にある隔たり。仙台が、なかなか最適解を見つけられないまま未勝利数を13まで伸ばした理由には、少なからずその影響もあるだろう。
2003年、連敗記録を伸ばし続けている間、ベガルタ仙台のチームや宮城県内には「降格」という2文字が重くのしかかった。その点、降格がない今季のレギュレーションに加え、次々と試合がやってくる過密日程によって、連敗の重苦しさは当時に比べてかなり小さい。