パンサー菅がグサリときた漫画『生理ちゃん』の魅力「知らないことには、思いやるなんてできない」の画像
漫画好き芸人・パンサー菅良太郎さんのおすすめ作『生理ちゃん』
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 どうもみなさん、私吉本興業でパンサーという料理研究会で最後に必ずカレー粉入れて全部カレー風味にして嫌われている菅良太郎と申します、以後お見知り置きを。

 私38歳男子なのですが、少女漫画が好きでこのふたまん+で少女漫画についてのコラムを書かせていただいている次第でございます。さて今回紹介させていただくのは小山健さんの『生理ちゃん』でございます。タイトルどおり、女子の生理をテーマにした短編集でございます。少女漫画とはまた少し違うのですがとても素敵な漫画なので。手塚治虫文化賞短編賞を受賞されている漫画でございます。

 このコラムを読んでくれているのが女子か男子かは分かりませんが、男子は女子の考えている数倍生理に対しての知識がない。僕もそうでした。むしろ生理のことを女子に聞かないことがマナーだとすら思っていました、これ大半の男子が思っていると思います。興味がないとかじゃないんです、むしろ気を遣って聞いちゃいけないんだって。だとするのであれば当然知識がないのもしかたない、僕もこの漫画を読んで女子ってこんなに大変なんだと考えが変わりました。

 この漫画の主人公は生理を擬人化した「生理ちゃん」がいろんな女子の生理の時期に現れてストーリーが進んでいきます。この擬人化は本当に発明だと思います。男子的にはあまりにも知識がなかった「生理とは?」をすごく分かりやすく説明してくれるし、女子は各々、いろんなタイプの生理ちゃんと長いことつきあっていかなきゃならないんだなっていう当たりまえのことがスッと入ってくる。

 この漫画は短編集なので毎回主人公は変わります。基本的なストーリーとしては主人公に対し、月1で生理ちゃんが現れます。そして「生理パンチ!」と叫びながら重いパンチを下腹部に打ち込み女子は生理痛を起こし悶絶してしまいます。さらには貧血を起こしたり本棚バラバラにしてイライラさせたり顔むくませたり。それが毎月訪れるなんて本当に大変ですよね。

 僕去年、胃と食道の境目が切れて吐血して入院したんですが、そのとき強烈な貧血になったんですね。その後も数日間ずっと貧血状態で。ずっとフラフラするしボーッとするし、こんなにしんどいのかって。それに生理痛や腰痛、イライラだったり乗っかってくるって考えたらゾッとしますね。あ、ちょっと話変わりますが僕は別に病気で入院したわけではありません、大食いの仕事で自分のキャパシティを自分で振り切って食べた結果そうなってしまいました。

 ちなみに食べたものはかき揚げ5枚です。大食い番組での究極の小食の限界はかき揚げ5枚です、覚えておいてください。脱線しましたね、話戻します。

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