■末っ子愛されキャラから、ラブコメのツンデレ御曹司へ

 韓流情報誌『韓国TVドラマガイド』96号では、パク・ヒョンシクを、2PMジュノ(31)、若手のASTROチャウヌ(24)、SF9ロウン(25)とともに、演技ドル「新四天王」の1人に挙げている。

「演技ドルとして最初に印象的だったのは、2013年の短編ドラマ『シリウス』です。双子を主人公にしたサスペンスで、パク・ヒョンシクはその少年時代を演じたのですが、真逆の性格の双子を1人2役で演じて、視聴者に強い印象を残しました。同年の『ナイン〜9回の時間旅行〜』でもイ・ジヌク(39)演じる主人公の少年期を演じていますが、これもとても良かったです。

 また、同時期に軍隊生活体験バラエティ『チンチャサナイ(本物の男)』に出演、その“愛されキャラ”でお茶の間の人気を得ていきます」(『韓国TVドラマガイド』編集部)

 そして、俳優として転機となったのが、2014年にホームドラマ『家族なのにどうして〜ボクらの恋日記〜』だ。この作品は同年度の韓国の最高視聴率44・4%を記録するなど、韓国で大ヒットする。

「『家族なのにどうして』では、パク・ヒョンシクはデキが悪いけど憎めない、就職浪人中の末っ子息子を好演しました。国民ドラマとして高い評価を受けた同作は、この年のKBS演技大賞で8冠達成、パク・ヒョンシクも新人賞を受賞しています」(同編集部)

 この後、パク・ヒョンシクは主役、準主役クラスへと俳優として一気に才能を開花させていく。その人気と知名度を確立したのが『力の強い女 ト・ボンスン』と、冒頭で触れた『花郎〈ファラン〉』だ。

『力の強いト・ボンスン』※画像出典:JTBC

「韓流スターとして人気を得るのには、ラブコメのあたり役があることが必須です。若い頃からラブコメに数多く出演して、今や“ラブコメの神”と称されるパク・ソジュンが、その最たる例です。
 パク・ヒョンシクも2017年のラブコメ『力の強い女 ト・ボンスン』では変わり者のツンデレCEOを演じました。これが怪力ヒロインとの爆笑シーンの連続で、さらに胸キュンのロマンスもあってハマり役でした」(同編集部)

『力の強い女ト・ボンスン』※画像出典:JTBC