■『花郎』の王役で見せた気品、寂しげな眼差しの演技

 パク・ヒョンシクの実際の素顔はどうなのだろうか。『韓国TVドラガイド』編集部では以前、パク・ヒョンシクにインタビューしている。

「インタビューした時、自分の父親の話をしていたのが印象的でした。父親はBMW韓国支社の支社長にまでなった方で、財閥系ではないのですが、家庭環境は良かったのだと思います。子供の頃には剣道と乗馬を習っていたそうで、さりげなく育ちの良さを感じました。『花郎』で演じた王のにじみ出る気品は、そういった彼自身の育った環境によるところもあるかもしれません。

 そんな恵まれた環境や才能だけでなく、デビュー以降、ひとつずつ作品の中で努力して積み上げてきたものも大きいのでしょう。『花郎』では、気品ある佇まいのなかに、ふと寂し気な眼差しを見せることもあり、その孤独な内面の苦悩を感じさせる演技に心惹かれました」(同編集部)

「花郎〈ファラン〉」※画像出典:KBC

■韓国版『SUITS』で好演、気になる除隊後の復帰作は?

 2018年、パク・ヒョンシクの入隊前の作品で話題となったのが、『SUITS/スーツ~運命の選択~』だ。アメリカの人気シリーズのリメイクで、日本でも織田裕二(53)と中島裕翔(28)のキャストで放送されたあの弁護士ドラマだ。

 韓国版でパク・ヒョンシクが演じたのは、日本版では中島が演じた驚異的な記憶力を持つ天才青年役。韓流トップスターのチャン・ドンゴン(49)演じる大物弁護士と見事なタッグを組んで、その若々しく伸びやかな演技が注目を集めた。

 そして、パク・ヒョンシクは2019年6月に入隊、今年1月に兵役を終えて除隊した。気になる除隊後の復帰作はどうなっているのだろうか。

「復帰作として、ハン・ヒョジュとの共演ドラマ、『ハピネス』の出演が決まっています。感染症が日常化した近未来の大都市を舞台にしたサスペンスで、演出が『秘密の森』『アルハンブラ宮殿の思い出』のアン・ギルホ監督という点でも期待できる作品です」(同編集部)

 ドラマ出演は入隊前の『SUITS』以来、3年ぶりとなる。新作が今から楽しみだ。パク・ヒョンシク出演の大ヒット時代劇『花郎〈ファラン〉』の全話解説や見どころのほか、韓流エンタメや気になるスターの最新情報は、発売中の『韓国TVドラマガイド』96号で詳しく紹介している。