■次世代スターのジニョン(GOT7)と大人俳優ユ・ジテの魅力
★『花様年華-人生が花になる瞬間-』見どころ
学生時代の真っ直ぐな恋を演じたジニョン(GOT7)の正統派イケメンオーラに釘付けになる。特に瞳の美しさたるや。時に強く、時に甘く、時に切ない“眼差し力”に1話から惹き込まれること必至だ。
つっけんどんに振る舞ったり、さりげなく優しさを見せたりと、恋愛不慣れなピュアな言動。身分違いの恋に苦悩し、大きな瞳がみるみる涙で潤んでいく美しき泣きの演技など、過酷な運命に翻弄される恋心を繊細に表現し、次世代演技派として頭角を現している。
大人パートを演じたユ・ジテのソフトで落ち着いた魅力もじわじわ来るものがある。キム・ハヌルとイ・サンユンのロマンス名作『空港に行く道』(2016年)に通じる“魂の崇高な愛”を誠実に見せ、相手を想うその気持ちに胸打たれてしまう。
また、ユ・ジテとイ・ヨンエ共演の大ヒット映画『春の日は過ぎゆく』(2001年)のセリフパロディともいえる「ラーメン、食べていきませんか?」のシーンも登場(第9話)。この映画により、「ラーメン、食べていく?」は女性からの誘い文句を暗示するエピソードとして、『愛の不時着』『キム秘書はいったい、なぜ?』をはじめ数々のドラマで出てくるが、本人自ら再演するような場面に思わずほくそ笑んでしまう(ちなみに、既婚者のためか、自宅でラーメンではなく、コンビニでラーメンデートというオチもよい)。
過去と現在がシンクロして描かれていく演出も心くすぐる。また、劇中を彩る90年代の名曲の数々も印象的だ。
互いに子を持つ親という身で、どんな選択をしていくのか。“人生が花になる瞬間”は来るのか。2人の愛の行方に注目だ。
●作品情報
『花様年華-人生が花になる瞬間-』Netflix配信中
[2020年/全16話]出演:ユ・ジテ、イ・ボヨン、ジニョン(GOT7)、チョン・ソニ、パク・シヨン、イ・テソン 原作・制作:ソン・ジョンヒョン、チョン・ヒヨン