新作が人気のNetflix韓国ドラマのなかで、旧作にもかかわらず、現在ランキングで連日上位をキープしてヒット中なのが『花様年華-人生が花になる瞬間-』(2020年)だ。
タイトルの「花様年華(かようねんか/화양연화)」から、2000年の大ヒット香港映画や、BTSのミニアルバム(青春2部作として発表されたミニアルバム「花様年華 Pt 1」「花様年華 Pt 2」と、1st スペシャルアルバム「花様年華 Young Foever」を合わせて「花様年華」シリーズと呼ばれる)を思い浮かべた人も多いだろう。
「花様年華」とは「人生でもっとも輝く瞬間」を意味する言葉で、ドラマでは“人生が花になる瞬間(原題サブ:삶이 꽃이 되는 순간)”というサブタイトルがつけられている。
物語は、まさに人生が輝いていた青春時代の初恋と、時を経てそれぞれを家庭をもつ身になった2人の運命の再会を描いている。大人の純愛には、思いがけずときめく展開が待つ。
元学生運動のリーダーで、財閥家に婿入りした主人公ジェヒョンを演じるのは、『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』のユ・ジテ。良家の令嬢から没落、シングルマザーとなったヒロインのジスを『Mine』のイ・ボヨンが担い、慎ましくも抗えない想いを体現している。
随所に差し込まれる過去のエピソードを、『ユミの細胞たち2』でロマンス王子に浮上したGOT7のジニョンと、『ボーイフレンド』でパク・ボゴムの親友を演じたチョン・ソニが、瑞々しさと眩さで魅せる。
★『花様年華-人生が花になる瞬間-』ストーリー
検事の娘でピアノ専攻のジス(チョン・ソニ)は、大学の先輩で学生運動のリーダーとして活動するジェヒョン(ジニョン/GOT7)に一目惚れする。ジスの猛アタックの末、2人は交際を始めるが、ある日突然、ジスがジェヒョンの前から姿を消してしまう。
20数年後。財閥ヒョンソングループの令嬢(パク・シヨン)と結婚し、冷徹な事業家になっていたジェヒョン(ユ・ジテ)は、子どものいじめ問題で学校に呼び出され、そこで、“子どもの同級生の親”としてジス(イ・ボヨン)と再会する。シングルマザーとなった彼女は、ヒョンソングループに不当解雇され、アルバイトをしながら息子を養っていた。すぐにジスと気づくジェヒョンに対し、ジスは過去を忘れたフリをするが……。