■『アイランド』の見どころ、チャウヌ演じるヨハン司祭の魅力とは?
『アイランド』でチャウヌが演じるヨハンは、バチカンから派遣された司祭で、世界的に知られる除霊師だ。長身&小顔という抜群のスタイルで着こなす神父服姿にうっとりさせられるが、目を引くのはビジュアルばかりでない。
10歳の時に韓国を離れたわりに流暢な韓国語を話すのは、「K-POPと韓国ドラマが好きでね」というイマドキ感。“司祭”という厳かでカタイ系の職業とのイメージを、飄々と覆すこの感じ、悪くない! これまでの悪魔祓いの業績を称えられれば、まんざらでもない様子で、さりげなく、わかりやすく自慢する。かと思えば、大人相手に爽やかな笑顔で駆け引きに打って出るなど、なんとも癖のあるキャラクターで、見ていておもしろいのだ。
「神の思し召しにより」サポートすることになるミホに対しては、生意気な年下キャラ全開に。会って早々にタメ口をきき、呼び捨てをしようとしてミホに却下される始末。すぐさま「ヌナ(姉さん)」呼びになるヨハン司祭に萌えるしかない。
一方で、ナムギル演じるバンに対し強い興味と疑いを示し、挑発する姿はヒリヒリさせられる。神父服で祈りを捧げる姿は高貴で美しく、かと思えば「神様はセンスがあるよ」などとノリは軽妙。非常に良い。
厳かさと軽さ、美しさと憎めなさの両面をそなえたヨハンだが、物語が進むにつれ、彼が胸に秘める悲しき過去も明らかになっていく。ヨハンが誰よりも大切に思う兄とのやり取りで見せる涙は、心を打つに十分だった。ちなみに、兄役はパク・シネの夫、チェ・テジュンが演じている。
『私のIDはカンナム美人』や『女神降臨』の感情を表に出さないツンデレキャラというイメージが強かったチャウヌだが、こうした飄々としてちょい生意気系キャラはその美ビジュアルとのギャップも相まって、魅力倍増だ。
現在、チャウヌは、新作ドラマ『ワンダフルデイズ』の撮影中だという。幼い頃のトラウマにより、犬恐怖症になってしまった主人公という一風変わったキャラクターを、どう演じてくるか今から楽しみだ。
●チャウヌ Profile
1997年3月30日生まれ。183cm。京畿道城南市出身。中学3年生のときに現事務所からスカウトを受け、最初は断るも練習生に。約4年の練習生期を経て、2016年、ASTROのメンバーとしてデビュー。2017年のドラマ『最高の一発〜時空を超えて〜』で本格的に演技活動をスタートし、俳優としても活躍。主な出演作に『トップマネジメント』(2018年)、『私のIDはカンナム美人』(2018年)、『新米史官ク・ヘリョン』(2019年)、『女神降臨』(2020年)など。名門・成均館大学演技芸術学科在学で、顔面偏差値のみならず頭脳偏差値も非の打ち所がない高学歴アイドルとしても知られている。
*「ちかちゃんねる 韓流本舗」では、『アイランド』の魅力をたっぷり語った動画を配信中。