★キム・ジフン必見出演作!『エージェントなお仕事』第8話
Netflix配信ドラマ『エージェントなお仕事』は芸能事務所を舞台に、俳優たちを陰で支えるエージェントたちの涙ぐましい奮闘を綴るお仕事コメディ。各話ごとに俳優が本人役で出演してリアルな芸能界裏事情を描き出し、韓国でも話題を呼んだドラマだが、そこにキム・ジフンも登場し、“リアル”キム・ジフンをさらけている。
それは第8話、事務所の経営窮地に立たされた主人公エージェントたちの1人、ジェイン(クァク・ソニョン)が、人気俳優キム・ジフンの引き抜きに乗り出す一連の駆け引きだ。日本の映画監督からオファーがあったにもかかわらず、それを本人を通さず事務所が勝手に断ったという事実を知ったキム・ジフンの反応が、まさに“リアル”キム・ジフン!
「リスクがあっても新しい挑戦をしたいが、事務所は安全な道を選び、そのたびぶつかる」という話を打ち明けるジフンに、ジェインはこう説得する。
「あなたは、安泰の週末ドラマを断って、『悪の花』でイメージを変え、世界的な『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』出たのは正解です。でなきゃ、今もなおお決まりの役をしていたはずです」
まさにキム・ジフン! 実際にも、キム・ジフンはデビュー当初数年、イ・サンウととともに「週末ドラマのプリンス」と呼ばれていた。2017年のインタビューでは、「今は週末ドラマに限定されていますが、いつかは活動範囲を広げていきたいです」と語っていたが、その言葉どおり、2018年に事務所を移籍。
2019年の『バベル~愛と復讐の螺旋~』では、それまでのソフトなイメージを一蹴するような“悪魔”的キャラクターを怪演。続くイ・ジュンギ主演『悪の花』(2020年)で鳥肌ものの悪役演技でイメージを完全に一新。近未来を舞台に斬新な強盗計画を描いた『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』(2022年)、そして『その恋、断固~』と果敢な挑戦を続けている。
ちなみに、もともとはアイドルをめざして音楽事務所SMエンターテインメントの練習生をして、東方神起のユンホやキム・ジュンスらとレッスンしていたことも。歌手としての才の限界を感じ、俳優へと転向。さらにイケメン俳優にありがちなイメージの固定を嫌い、あくなき挑戦を続けている俳優といえる。
そして、その思いは『その恋は、断固〜』の劇中、同じように葛藤するガンホに対してウォンジュンが語る言葉に溢れているので、ぜひそのあたりを気にしながら観てほしい。
★キム・ジフン Profile
1981年5月9日生まれ。178cm。慶尚北道出身。2002年ドラマ『Loving You』で俳優デビュー。『黄金のリンゴ』(2005年)『偉大なる遺産』(2006年)などの助演を経て、週末ドラマ『ヨメ全盛時代』(2007年)で初主演。以降、『恋愛結婚』(2008年)、『結婚の女神』(2013年)『私はチャン・ボリ!』(2014年)など、ロマンス作品で活躍。
知的で甘い役のイメージが多かったが、推理バラエティ『クライムシーン2』(2015年)、『クライムシーン3』(2017年)ではレギュラー出演者として高度な心理戦を見せ、緻密な演技力を開花。2019年の『バベル~愛と復讐の螺旋~』、2020年の『悪の花』での悪役演技で高く評価され、新境地を切り開いた。