■『策略ロマンス』チャオ・シン&『タマシイ・トレード!』マー・スーチャオが魅せる真逆キャラの凸凹カップル!

 ヒロインのダーチエンを演じるのは『策略ロマンス〜謎解きの鍵は運命の恋〜』で、自分の人生は自分の手で決めたいと奮闘するヒロインをチャーミングに演じたチャオ・シン。今作品でも、かなりの無鉄砲だが、大切な人たちのために心を砕き、頑張る姿がよく似合う。

 その運命の相手ズーリー役には、『タマシイ・トレード!』で女性の魂と入れ替わった不良御曹司を好演したマー・スーチャオ。事業に失敗して実家に居候中のニート男子は、圧倒的に体力がなく、すぐ逃げ出すくせがあり……と、おおよそロマンスものの主人公らしからぬ人物。だが、元来の頭の良さを飄々と発揮する場面もあり、どこか憎めない。

 威勢のいいダーチエンと穏やかズーリーの凸凹ぶりがなんともほほえましく、遅々として進まない関係をやきもきしながら見守るはめになった。

『流星ロマンス』(C)Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited

■家族の再生に元気づけられ、ときめきチャージとは一味違う明日への活力を充電!

 どのキャラクターも血が通っているのもポイントが高い。戻ってきた地元でダーチエンに求婚しようと心に決めているイエン・ジュンゾー(演じるのは『月光変奏曲〜君とつくる恋愛小説〜』のイエ・シアオウェイ)、罪を犯して故郷に戻ってきたミー・ランら、「失敗」や「負い目」を経験しながら、故郷に舞い戻った幼なじみたち。彼らにとっては“性格が変わった”ダーチエンと、互いを気遣いながら再び友情を深めていく姿にじーん。それぞれが抱えるわだかまりを乗り越えて、新たな1歩を踏み出す姿にも心が動かされた。

 一方、一攫千金ばかりを夢見るぐうたら男のダーチエン父、そんな夫への我慢も限界のダーチエン母、やたらと面倒見のいいズーリー父や、絶賛反抗期のズーリー弟……と、誤解や葛藤を抱えた家族のエピソードはどれも、我が家の、友人の、近所の誰かの話のような等身大サイズ。だからこそ、彼らの選択、発するセリフにハッとさせられる。

『流星ロマンス』(C)Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited