Netflix期待の新作『マイ・デーモン』が配信早々に、視聴ランキング1位に浮上し、圧倒的人気を見せている。

 それもそのはず、主演は『わかっていても』『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』など甘い魅力で人気のソン・ガンと、『雲が描いた月明り』『20世紀のキミ』など愛らしいヒロインを数多く演じてきた子役出身実力派女優キム・ユジョン。2人による、ケミストリーが1話から爆発している。

 悪魔のような財閥令嬢ト・ドハ(キム・ユジョン)と、完全無欠の悪魔チョン・グウォン(ソン・ガン)の、いずれ劣らぬ“自信家”“毒舌”カップルが、ああ言えばこう言うの丁々発止のやり取りを繰り広げ、出だしから愉快だ。

●『マイ・デーモン』ストーリー

 大財閥ミレグループの後継者候補で、業界トップの業績を誇るミレF&Bの若き社長ト・ドヒ(キム・ユジョン)。ミレグループ会長であり、親代わりのチュ女史(キム・ヘスク)の命令で渋々お見合いに向かったドヒは、待ち合わせ場所で出会った「イケメンだけど無礼な男」チョン・グウォン(ソン・ガン)を見合い相手と勘違い。実は彼は、世の中に絶望する人間たちとの魂の取り引きにより永遠の命を享受してきた完全無欠の悪魔だった。

 その晩、出先から帰る途中、何者かに命を狙われたドヒの前に、グウォンが現れる。「契約を交わせば、命を助けてやる」というグウォンの手をとるドヒ。だが、その瞬間、グウォンの能力が喪失し、悪魔の印である十字のタトゥーがドヒの手首に移ってしまう。さらに、ドヒの手を握ったときにだけ能力が戻ることに気づいたグウォンは、彼女の心を惑わし、どうにか能力を取り戻そうと画策するが……。

■眼福カップル!ソン・ガン×キム・ユジョン『マイ・デーモン』見どころ紹介

 本作はソン・ガン演じるチョン・グウォンが、実に魅力的。186cmの長身に、ちょこんと乗った小さなお顔、広い肩幅と、完璧のスタイルの彼が黒のロングコートを身にまとって現れる様は、この世のものと思えぬオーラに包まれている。

 特に、1話ラスト、ドヒが命を狙われ、追い込まれた場面は、霧の向こうからコートを翻してやってくるグウォンの影が浮かび、まるで『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』のトッケビ&死神の登場シーンを見ているよう! 窮地に颯爽と現れる神秘的な姿に、ときめくしかない。

 完璧なルックスに加えて、知性とユーモアすべて持ち合わせたグウォンは、指を鳴らすだけで、すべてのものを思い通り動かすことができる魔力を操る。何をするにも優雅でスマートだが、ドヒに出会って力を失うや、間抜けな姿を見せてしまい、しれっと誤魔化そうとする様も面白可愛い。

 異界キャラの主人公といえば、『ハベクの新婦』のナム・ジュヒョクや『トッケビ〜』のコン・ユなど、これまでも多々あったが、人の心を惑わす“悪魔”は初。ソン・ガンの魔性の魅力は、『わかっていても』でもすでに証明済みだが、本作でも遺憾なく発揮されている。

 謎めいて美しく、守るときは守るカッコよさもありながら、ツッコミどころも満載のギャップが最高。ドヒ曰く、「冷淡だけど優しく、純粋だけどセクシー。“R指定”を擬人化させたよう」な魅惑のキャラクターに、1話から釘付けになること請け合い。また、200年前に契約し長年の付き合いである執事のパク室長(ホ・チョント)との、いじりいじられのやり取りも楽しく、ちょっとしたブロマンスも味わえそうだ。