■風呂なしアパートの一室で始まった奇跡の企画
メンバーはとしみつと川崎誠(ともに1978年生まれ、青森県出身)。この記事のタイトルである「24時間インターネットで監視される男」こと川崎は、かねてから彼女の家に上がり込み、破局するたびにホームレスになるという生活を続けていた。
2021年5月、相方であるとしみつのアイディアにより、ホームレスだった川崎の生活をYouTubeで24時間365日生配信する「かわさんの部屋」を開始。
モダンタイムスを師と仰ぐ野田クリスタルが50万円を出資して空っぽのアパートの一室(しかも、後に事故物件と判明!)で企画はスタート。川崎はAmazonの「ほしい物リスト」から、視聴者が購入して送られてくる物資で生活を送っている。なお、動画に動きがないとYouTubeのアカウントが停止される可能性があるため、対策として水槽で錦鯉を飼育。名前は「まさのり」だ。
■泥酔、号泣からみ電話、寝姿まで生配信する「全身お笑い芸人」
この企画が原因で「24時間365日マネージメントはできない」というSMAと折り合いがつかなくなり、なんとモダンタイムスはフリーの道を選んだのだ。
自宅でベロベロになるまで酒を飲み、友人に電話をかけ、視聴者から送られた食材で自炊し、絵を描き、布団で眠る44歳の独身男・川崎の生活は、常に他人の目に晒されている……。この壮大な(?)企画がスタートしてから、もうすぐ1年が経とうとしている。
川崎の部屋ではご近所トラブルに注意を払ったお笑いライブが定期的に開催され、「ゲストを招いての作戦会議ライブを催したい」という目的のクラウドファウンディングは、原稿執筆時点で目標金額の152%を達成。様々なリターンが用意されている。
44歳の男が人生を丸ごとかけて選んだ茨の道。これが「地下芸人」の心意気なのか、その先にどんな未来があるのか、#2以降で、本サイトではインタビューを実施した。
【かわさんの部屋】とは
https://24liveman.hp.peraichi.com/
YouTubeチャンネル かわさんの部屋 -LIVEMAN-