2022年4月28日に@sea__goddessというアカントからTikTokに投稿された動画が、UMA好きの間で話題を呼んでいる。

 動画には「What’s this!?」というコメントがつけられ、鳥のような毛むくじゃらの生き物が口を開く様子が収められている。動画は原稿執筆時点で141万回も再生されている。5月29日頃から日本語のコメントが寄せられているが、これはおそらくアルゴリズムによって、おすすめに乗ったことが理由だろう。

 

■こいつはUMAなのか、妖怪なのか、外星人なのか!?

「“立つ鳥跡を濁さず”ワタシの好きな言葉デス」とメフィラス星人みたいなことをしゃべり出しそうな御姿。 撮影/Allisson dias Wikimedia Commonsより

 まったくもって「What’s this!?(なんだコレ)」ミステリーな生物。都市伝説やホラー映画に出てくるクリチャーで定番の真っ黒な目。裂けるほど開いた口。

 遠目に見た時はトカゲのようで、映像が近づくとモフモフしたぬいぐるみのようなフォルム。撮影者もおっかなびっくり近づくが、突如パカ~っと音もなく口が開き、撮影者がドン引きしている。

 TikTokをはじめ、さまざまなSNSで転載されたこの動画には「UMA(未確認生物)発見!?」「作り物じゃないの?」「宇宙人か何か?」などコメントが殺到。

 確かに黒目しかない大きな目はグレイ型宇宙人とも合い通じるし、謎の生物という点ではUMAとも言える。しかし、残念ながら、この生き物は現実に存在する地球上の生物であることが判明している。

■現地では「幽霊鳥」と呼ばれる奇妙すぎる生態

木の枝に擬態するタチヨタカ(写真の右側)。体色も絶妙だが、演技力が半端ない。

 全身を羽に覆われ、尖った口を開けるこの生き物は、オオタチヨタカ。メキシコ南部からパラグアイにかけて、中南米に生息する鳥だ。

 夜行性で昼間は立ち木などに擬態し、夜になるとこの大きな口を開けて飛行し、蚊や昆虫ときには小型の鳥まで捕食するという。現地の言葉で「ウルタウ」という名だが、「ゲエッ」とも「ギャー」ともつかないカエルやしゃがれた老婆のような鳴き声と不気味な生態から、「ゴーストバード(幽霊鳥)」あるいは「月の女王」などとも呼ばれているそうだ。

 

 冒頭に紹介した元の動画は2020年12月23日に、「ViralHog」というYouTubeチャンネルに投稿されたもので、撮影された場所はコロンビアのマグダレナ県、チボロの農場。撮影者はその農場に約5回行ったことがあるというが、近所に住む人がこの鳥を見たのは15年以上前だったという。

 なんとも可愛らしい生き物だが、現在日本の動物園では飼育されておらず、実物を日本で見ることはできない。中南米を旅した際に見かけることができたら、とんでもない幸運の持ち主かもしれない?

https://www.youtube.com/watch?v=7KnMWpOHV_4&t=3s
Urutaú Nictibian Ghost Bird Perches on A Fence Post || ViralHog