■バンコクのキャバクラで出会った「亀ちゃん」

バンコクの日本人向けキャバクラは様々な欲望が渦巻く(写真はイメージ)

 プロフィールにも書いているが、私は今から8年ほど前にバンコクのキャバクラで働いていた。キャバクラといっても働いているキャストは全員、日本人。客もタイに現地駐在員として来ている日本人ばかりだった。

 店長は都内でもキャバクラを経営していたため、バンコクの店舗に顔を出すことは滅多になかった。店を日頃、取り仕切っていたのはマネージャーと、黒服の亀ちゃんの2人だ。

 黒服の亀ちゃんは少し長めの黒髪で目がクリッとした可愛らしい顔をしていた。ルックスだけでいえば、女の子からモテるだろう。だが、穏やかで面倒見がよく女の子から慕われていたのはマネージャーで、亀ちゃんはどちらかというとキャスト達からは適当にあしらわれていた。

■トラブルを起こしてバンコクから消えた黒服

 理由は、亀ちゃんが大麻が大好きだったこと。タイでは今でこそ大麻は合法化されているが、当時は違法薬物として扱われていた。亀ちゃんは仕事が終わるといつも決まって、店の近くのバーのトイレで大麻を吸っては閉じこもっていた。そんなダメな部分をキャストも知っていたのかもしれない。

 そんな亀ちゃんは私が店をやめた後、問題を起こして店をやめたと風の噂で聞いた。詳しい事情は分からないが「大麻関係でトラブルでも起こしたらしいよ……」とも囁かれていた。ここまでは、私の本にも書いたことである。