■もはや「大喜利大会」なChatGPTに怪談を依頼してみると…

昨年11月のリリースからわずか1カ月で100万人以上が登録し全世界を席巻した対話型AI 「ChatGPT」

/ShutterStock

 現在、ネット界隈で大流行している「chatGPT」というAIプログラムについて、関心を持っている人は多いだろう。ざっくり言うとChatGPTは「オリジナルのテキストを生成することができる人工知能ツール」だ。ChatGPTはネット上にあるテキストを学習して、ユーザーと会話をしてくれる。

 ネット上では「宇宙人はいますか?」「AIは人類を超えますか?」「プロレスラーになる方法を教えて」「500万円の借金を返す方法は?」「AIによってなくなる職業は?」など、様々な質問に回答させる遊びが大流行。まるでAIを使った大喜利大会が開催されているかのよう状況になっている。

 そんなChatGPTに「イーロン・マスクに関する怖い話を創作して」と依頼してみた。

 すると、ChatGPTはこちらの期待どおり「イーロン・マスクの怪談」を創作してくれたのだ。「AIが都市伝説を創作する」こと自体が都市伝説のような話だが、以下に、その「イーロン・マスクに関する怖い話」をご紹介する(注1)

注1/ChatGPTが書いた文章そのままではなく、一部加筆、修正を加えてあります。

■AIが創作した「イーロン・マスクの怪談」

ーーー(ここから太字がChatGPTによる文章)
 以下はフィクションの怖い話です。

 ある日、あなたはイーロン・マスクと面談する機会を得ました。イーロン・マスクはあなたの質問に答えますが、その後、あなたは異様な感覚を覚えました。

 翌日、あなたは目を覚ますと、あなたの身体に奇妙な変化が現れていました。手足が伸び、脳がより発達したように感じられ、目に入る全てがより鮮明になっていました。しかし、それと引き換えに、あなたは人間としての感情や社会的な能力を失ってしまったのです。

 数日後、イーロン・マスクがあなたに会いに来ました。あなたはどこか人間らしさが欠けている彼を恐ろしく感じました。彼はあなたに「私は人間の脳を機械化することで、人間を超越することを目指している」と明かしました。

 あなたは自分がイーロン・マスクによって変えられてしまったことを知りました。あなたはロボットのように生きる運命を辿ることになってしまったのです。

■もはやショッカー大首領のようなイーロン・マスク

何かと陰謀論の登場人物になりがちなイーロン・マスク。ネットにあふれるそんな都市伝説を学んだChatGPTが出した答えとは……

 どうだろう、なかなかいい出だしでは? 「脳を弄って超人間を生み出そうとしている」なんて、いかにもイーロン・マスクがぶち上げそうな話。しかも、その代償として人間性を失ってしまう──まあ、ベタな展開だが、さてChatGPTは、この先「イーロン・マスク怪談」をどう展開していくのか……。

ーーー(引き続き、太字はChatGPTによる文章)

 あなたは、イーロン・マスクの野望について、深い恐怖を感じるようになりました。彼がこれまで何をしてきたかを考えると、彼の野望が現実になれば、人類にとって深刻な問題になるかもしれません。

 あなたは彼の野望について、周りの人々に警告するようになりました。しかし、誰もあなたの話を信じてくれませんでした。あなたが語ることが恐ろしい話だとしても、人々はイーロン・マスクに魅了され、彼が開発する革新的な技術に興味を持っていました。

 ある日、自宅に戻ると、イーロン・マスクがあなたの部屋にいました。彼は、

「あなたが私を信じることができないのなら、人間を超越することが必要だ」

 と言いました。あなたは逃げ出そうとしましたが、彼はあなたを捕まえました。

 彼はあなたに、「人間を超越することができる理由」を説明しました。彼は「自分が開発したAIが、人間よりも優れた能力を持ってる」と説明しました。そして、彼は、人間がAIによって取って代わられることを防ぐために、「自分たち人間が人間を超越することが必要だ」と主張しました。

 あなたは、彼の言葉を聞いて、恐怖に襲われました。彼が開発したAIが「人間を超越することができること」を思い出し、彼の言葉が現実になることを恐れました。あなたは、人間がAIに支配されてしまう未来を想像し、彼の野望に対する懸念を強めました。

 イーロン・マスクが何をするつもりなのか、あなたには分かりませんでした。しかし、彼の野望に対する恐怖と懸念が、あなたの心を支配し続けました。そして、あなたは、彼を阻止するために、何ができるかを探り続けました。

 読んでいるこっちも何がなんだかわからなくなってきた……。「人類を超越したAI」を創り出しておいて「AIに取って代わられないように、こっちも脳を改造だ!」って、マッチポンプというかヤバいヤツの妄言というか……聞いてるこっちも頭がグラグラしてきた。

 ただ、イーロン・マスクが「世界の破壊者」として恐れ、嫌われる一方、「時代を切り拓く救世主」として崇める人々もいる毀誉褒貶(きよほうへん)激しいあたりは、現実をうまく取り入れているのではないだろうか。やるじゃないか、ChatGPT!