新型コロナワクチンにまつわる陰謀論に、「ワクチンにはマイクロチップが入っている」というものがあった。そんなことできるわけねえだろ! と小バカにしていたが、調べてみると思った以上に医療技術は進んでいた。近い将来「マイクロチップで洗脳」も陰謀論では片づけられなくなりそうなのだ……。
■ワクチンにマイクロチップ?
「ワクチンに入れたマイクロチップで、脳を操作したり、命を奪うことすらできる」
という「ワクチン陰謀論」をご存知だろうか? これを唱える方々曰く、世界を陰から支配するディープステート(闇の政府)一派は、自分たちエリートが管理することで人類は破滅から救えると考え、資源の浪費を抑え、自分たちがコントロールできる数まで人間を減らそうとしているという。
その手段として、生物兵器である新型コロナウイルスを散布、全人類をコントロールするためにマイクロチップ入りのワクチンを強制的に接種したのだそうだ。
だから、新型コロナはディープステートが引き起こしたという方々は、パンデミックではなくプランデミック=Plandemic、つまり、プラン=計画されたパンデミック=大流行じゃないかと怒っている。
しかも、その怒りの最大の対象が、マイクロソフト元会長のビル・ゲイツだという……え、どういうこと?
■ビル・ゲイツが人口削減を主導!?
ワクチンによる様々な策謀はビル・ゲイツが提唱者なのだそうだ。根拠は2010年2月のTEDTalk(注1) 。そこでゲイツは「ワクチンで人口を抑制することが必要だ」と語ったという。
今も公開されている「問題の動画」を観たのだが……全然言ってない! 4分40秒あたりで「想定される人口増加率130%を、新型ワクチンやヘルスケア、生殖医療で10~15%抑えられるかもしれない」と言っているが、ワクチンについてはそこだけ。
動画のコメント欄を見ると、どうやらこの“人口抑制(できるかもしれない)”の部分が、陰謀論界隈の方には「ワクチンによる人口削減だ!」と聞こえたらしい。いやいや、一回深呼吸しよう。そんなこと言ってないから。
そもそもこのスピーチ、「CO2排出をゼロにするには?」というテーマで、核廃棄物の劣化ウランを燃やして発電だ! と「奇跡の次世代原発」を激推ししているのだが、むしろ、そっちのほうがヤバくない?
問題の動画がこちら。4分40秒あたりとコメント欄をご覧ください。