■狛犬ならぬ「狛猪」が護る神社

護王神社は京都市営地下鉄丸太町駅から徒歩約7分。烏丸通に面していて、正面鳥居の目の前が京都御所のある京都御苑である。
鳥居の左右には狛犬ならぬ狛猪。表門には巨大なお守りが掲げられ、台座には「足萎難儀回復御守護石」と刻まれた黒光りの石。石には祝詞が刻まれていて、1回転させれば大祝詞を1回唱えたのと同じ効果があるとか。

門をくぐって右側が手水舎で、水を注いでいるのは「幸運の霊猪」。鼻をなでると幸せが訪れるらしい。
境内中央は拝殿。この左右にも雌雄一対の狛猪が鎮座。また、旧日本海軍の重巡洋艦「高雄」の艦内神社が護王神社だったため、重巡高雄の額も飾られている。本殿は中門で遮られていて、賽銭箱にはイノシシのレリーフ。向かって左が祈願殿で、御祈祷などはここで行なわれるそうだ。
■とにかくイノシシ尽くしの境内

祈願殿前のオダマキの木の根元には「願掛猪」の像があり、その周囲には自分の名前と願い事を書いた紙札をはさんだ「座立亥串(くらたていぐし)」という串が立てられている。
祈願殿の横にはチェーンソー彫刻の「飛翔親子猪」が奉納されていて、境内南の社務所前にはガラスケースに納められた人形などの「いのししコレクション」が陳列。そのほかにもイノシシの絵馬やお守り、おみくじなど、ありとあらゆるところにイノシシがみられる。
足腰の悩みには、「足萎難儀回復の碑」の前に置かれた足形の石に乗って祈願ができ、イノシシ同様、足形をモチーフにした絵馬やお守りも用意されている。

■サッカー上達を祈願する参拝者も

そして、境内の北側に設置されているのが、和気清麻呂公の石像と銅像だ。石像は1942年、滋野国民学校(後の滋野中学校)に建立されたものを2002年の廃校にともない、護王神社に貸与されたもの。銅像は「和気清麻呂公千二百祭」を記念して、1998年に建てられたものである。
前回紹介した足守神社同様、護王神社にもサッカーの上達などを願う参拝者は多いという。さらには、イノシシを霊獣としていることから亥年生まれの人の参拝も多く、亥年には参拝者の数も増えるらしい。

なお、護王神社の参拝を終えたあとに、必ず立ち寄ってもらいたいのが京都御苑であり京都御所。京都の歴史がつまった場所であり、御苑の外にも相国寺等の名所がある。
京都の歴史散策にはもってこいの護王神社界隈。ただ、歩き過ぎて足を痛めないようご注意を。