2022.9.27
岸田政権が安倍元首相の国葬を強行する本当のワケは「怨霊への恐れ」だった⁉菅原道真、早良親王、平将門など非業の死を遂げた為政者を祀り、その力を利用する「御霊信仰」から国葬問題のウラを読み解く
各メディアの世論調査では反対が6割近く。足元の自民党からも反対の声が上がるなか国葬を強行する岸田政権。もちろん、亡き安倍元首相の業績をたたえ、故人を悼むためという理由づけもわからんではないが、なぜ、この状況でも「国葬」という形にこだわるのか? そこには日本史上、その時々の為政者を恐れおののかせ、政治を左右すらした怨霊への恐怖に根付いた「ある信仰」があったのではないか。古代から現代まで綿々と続く「御霊信仰」の歴史から、国葬問題の謎を読み解く。