■登場キャラ全員が愛おしくて応援したくなる!
韓流情報誌『韓国TVドラマガイド』編集部は、『賢い医師生活』の魅力をこう分析する。
「舞台は病院ですが、いわゆる医療ドラマのイメージとは少し違うと思います。というのも、医療ドラマ特有の権力闘争に明け暮れる病院内の騒動や、主人公の医師たちを苦しめる悪役といったものが皆無なのです。
それだとドラマチックな展開にならないのでは?と思うかもしれませんが、確かに天地をひっくり返すような大きな事件は起きません。でも、病院は人の誕生から死までを扱う現場ですよね。その命の現場の最前線で働く彼らの日常は、誰にも起こりうる小さな事件、悩み、衝突、喜び、悲しみが溢れていて、全世代的に共感MAXなんです。彼らの成功を喜び、失敗に寄り添い、決断や成長を応援したくなる。登場するキャラクターが全員愛おしくなっていくドラマです」(『韓国TVドラマガイド』編集部スタッフ)
演出を手掛けるシン・ウォンホ監督は「世界がみんないい人だったらいいのに」と思っているそうで、だから彼のドラマには本当の悪党が出てこないのだ。そんなところも、このコロナ禍で癒しを求める視聴者の気持ちに合っているのかもしれない。