韓国では“国民の初恋”という称号を得て、多くの視聴者を沼落ちさせた『二十五、二十一』のナム・ジュヒョク。日本でもNetflixで配信され、ハマる人続出中だ。
その魅力は多岐にわたり、ひと言では語れないが、胸キュンシーンとしてズっキューンと来た場面がある。それは、「ひょいっと抱っこ」(第8話)。ペク・イジン(ナム・ジュヒョク)の引っ越しを手伝いにきたヒロインのヒド(キム・テリ)が、誤って窓ガラスを割ってしまうくだりだ。唖然としたイジンの表情に、ヒドが怒られる!と思った瞬間、イジンがとった行動は、「そこから動くな」と告げて、彼女をひょいと抱き上げて移動させる、である。部屋の窓が割れたことより、床に飛び散ったガラスの破片で彼女が怪我をしないようという思いが先だったというわけ。
ここで、思い出したのが、同じくナム・ジュヒョクが主演した『スタートアップ:夢の扉』第13話。ハッキングに遭い気が動転していたダルミ(ペ・スジ)だが、ドサン(ナム・ジュヒョク)が現れ、華麗に解決してくれる場面。無事にデータを取り戻し、緊張がゆるんで倒れ込むダルミを、すっと抱き上げ、ソファに座らせてやるのである。
思えば、ナム・ジュヒョクは「お姫様抱っこ」俳優だ。『ハベクの新婦』でも『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~』でも、お姫様抱っこ状態で、ヒロインを救うという場面を演じていた。高身長だが、ガタイがいいわけではない。いわゆる細マッチョの彼が、ひょいと抱え上げるのがいいわけである。