殿堂入りメンバー4人目は、『秋の童話』『夏の香り』と、ユン・ソクホ監督の「四季」シリーズに唯一2作品出演したソン・スンホン。1976年10月5日生まれで、正統派ロマンス俳優として、長らくその美しい涙で多くのファンを魅了してきた。

 近年は、荒っぽい死神や詐欺師、落ちぶれた国会議員など、独特のキャラクターを生み出し、脱二枚目に成功。俳優としてのネクストステージに立っている。映画『MASTER/マスター』のチョ・ウィソク監督によるNetflixシリーズ『配達人~週末の救世主~』(近日配信予定)では、キム・ウビン演じる主人公を苦しめる悪役に扮する予定だ。

『韓国TVドラマガイド』(50)表紙ソン・スンホン(2018年発行)

 チェ・ジウと共演した『天国の階段』で“涙の王子”と呼ばれクォン・サンウも殿堂入り。1976年8月5日生まれで、近年は映画『探偵なふたり』シリーズやドラマ『推理の女王』シリーズなど、抜群のコメディセンスと瞬発力を発揮してポジションを確立。年に1度の来日ファンミーティングでも、夫婦一緒にイベントを楽しむファンが年々増えるなど、安定した支持を得ている。

 一方で、得意のアクションを封印して人道派弁護士に挑んだ『熱血弁護士 パク・テヨン〜飛べ、小川の竜〜』や、デビュー以来初の時代劇にして悪役に扮したNetflix映画『パイレーツ:失われた王家の秘宝』など、新たな挑戦もしている。

「殿堂ベスト5」の円熟期に入ったスターたちそれぞれの活躍が眩しい。

『韓国TVドラマガイド』100号「本当に好きな俳優・ドラマ」では、今回の記事で紹介した「殿堂ベスト5」のほか、「オールタイム神5」、さらに20代・30代・40代の「年代別ベスト」を男優・女優別に、ファンの推しコメントとともに紹介している。