■生きるため、最愛の人でありながら最大の敵になった男女の壮絶な運命――

恋慕』『赤い袖先(原題)』『御史とジョイ(原題)』など、韓国ドラマ界で時代劇に注目が集まるなか、新たな本格時代劇がスタートした。現在日本でもディズニープラス 「スター」にて配信中の『最愛の敵〜王たる宿命〜』だ。本作は、強い王権を切望する若き王と権力を握る重臣との攻防と、その争いに巻き込まれた一人の女性の命がけの愛を描くドラマチックな作品だ。

 王座と愛のはざまに立たされる主人公イ・テ役には、これが時代劇初挑戦となるMBLAQ出身のイ・ジュンを抜擢。権力者パク・ゲウォン役をカリスマ俳優チャン・ヒョクが担い、『IRIS2−アイリス2−:ラスト・ジェネレーション』以来9年ぶりの共演を果たした。そして、愛する人を守るために茨の道を選ぶヒロイン、ユ・ジョン役には、『スタートアップ:夢の扉』『九尾の狐とキケンな同居』のカン・ハンナが扮している。

『最愛の敵~王たる宿命~』© 2022 Disney and its related entities
『最愛の敵~王たる宿命~』© 2022 Disney and its related entities

■『最愛の敵〜王たる宿命〜』Story

 イ・テは、弱くなった王権を取り戻し、強い王政をめざそうと、高貴な家柄の娘ユ・ジョンを妃と決める。だが、そのせいで逆賊に仕立てられたユ家は断絶となった。イ・テはなんとか命を救ったユ・ジョンを、身分を隠して見守ってきた。

 ユ・ジョンは満月の日だけ会える人(イ・テ)に思いを寄せるが、イ・テは自らの宿願のため、そして彼女を守るために別れを選択する。一方、王妃を失くしたばかりの王が、王宮を抜け出してお忍びで会っている女人がいると気づいた重臣パク・ゲウォンは、それを利用しようとして……。