現在、Netflixで好評配信中の『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。IQ164で天才的な記憶力を持ち、大手法律事務所の新米弁護士として働くことになる自閉スペクトラム症のヒロイン、ウ・ヨンウをぽんぽんとどこに飛んでいくかかわらないピンポン玉のように生き生きと演じているのが、『恋慕』でも人気を博した子役出身の若手演技派女優、パク・ウンビンだ。

 ここでは『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の撮影真っ只中で応じてくれた彼女のインタビューを、2回に分けてご紹介する。

■【インタビュー】子役から活躍、セリフを覚えるノウハウは?

――幼い頃から俳優として多くの作品を経験していますが、セリフ覚えは早いほうだと聞きました。

パク・ウンビン「正直、幼い頃は暗記力が卓越していて、台本を写真を撮るように覚えていたんです。ず~っと昔の話ですが(笑)。一度覚えたセリフをホワイトアウト(頭が真っ白になること)したトラウマがあって、それ以降、不安になって毎日(セリフを)覚えていることに神経を使っています。ただ最近は容量オーバーのなっているようで、少し容量をあける方法を模索していますね」

――セリフを覚えるノウハウはありますか?

パク・ウンビン「まず、ただ文字を覚えるのではなく、意味を噛み締めながら覚えると、すぐに頭に入るようです。それと、ちょこちょこ覚えるタイプではなく、本を読むように、初めから最後まで一気に覚えるスタイルですね。ちょこちょこ覚えるとそのセリフの隙間に私が入り込んでいく感じもあるので、そういうところを注意しています。

 今、まさに新作ドラマで『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を撮影していますが、久々にセリフ覚えに苦戦しています。自閉スペクトラムを持っている天才弁護士の役なのですが、セリフが膨大で難しいうえ、一度見たことは瞬時で記憶してしまうので、頭の中に本を開いて、その本を呼んでいるイメージなんです。幼い頃のようにフォトグラフィックメモリーがあればすぐにできたと思いますが、今は覚えていっても止まってしまって。ちょっと……難しいです」

撮影:イ・ジュニョク