密会』のユ・アインも見いだされた天才系。ほかに、『ブラームスは好きですか?』のキム・ミンジェ(ともに天才ピアニスト)など、芸術系は孤独でこだわりが強く、面倒くさいキャラが多め。平凡な我々には到底理解のできない次元にあり、彼らの前に打ち砕かれるライバルたちの存在も含めて、ヒリヒリした切ない物語が多いよう。

 ちなみに、ソン・ガン扮するスランプ途中の若き天才バレリーノを描いた『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』も芸術家タイプのヒューマン名作だ。

 理系天才の筆頭にあげられるのは、やはり『雪の女王』のヒョンビンや、『冬のソナタ』のペ・ヨンジュンだろう。数学オリンピックで優勝していたり、科学高校出身であることが多い。公式をすらすら黒板に書き、難問を解いていく姿は、演技だとわかっていても、うっとりしてしまう。

 同じく数学の天才で『スタートアップ:夢の扉』のナム・ジュヒョクは、得意ジャンルの才は世界レベルだが、ほかはポンコツというギャップが愛おしいキャラクター。好きな女性が虹に願い事をしているのを見て、「虹は光の屈折で……」と言ってしまうなど、ロマンチックなことを解せない点も天才ゆえで憎めなかった。

『スタートアップ:夢の扉』画像出典tvN

 この手のギャップでいえば、『恋のスケッチ~応答せよ1988~』のパク・ボゴム演じる天才棋士も、囲碁では圧倒的勝負師にもかかわらず、普段はぽわわんとしていて、皆から面倒を見られているという落差が愛らしかった。

 今回のちかちゃんねるでは、ほかにも『SUIT/スーツ~運命の選択~』のパク・ヒョンシクや、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のパク・ウンビンなど、天才を演じる役者たちの苦労についても語っている。

「ちかちゃんねる」では、今回紹介した韓ドラ「天才萌え」談義のほかに、『二十五、二十一』沼から抜けられない方から寄せられた質問に答えた【韓流Q&A 韓国ドラマ ラストに納得できない場合の自己救済法は?】も配信中。