『ミセン−未生−』や『六龍が飛ぶ』、『ミスター・サンシャイン』など大ヒットドラマで、スパイスになる役どころを演じ、日本でもコアな人気を得ているピョン・ヨハン。2021年の百想芸術大賞では、映画『茲山魚譜 チャサンオボ』で最優秀男性演技賞にノミネートされるなど、映画界でも存在感を示している彼の新作『声/姿なき犯罪者』が10月7日、日本公開される。
電話1本で多額の金を騙し取られる人たちが続出し、日本だけでなく韓国でも大きな社会問題となっている振り込め詐欺。映画『声/姿なき犯罪者』は、家族や同僚たちが大掛かりな詐欺計画に巻き込まれた主人公が犯罪組織の拠点へと潜入し、奪われた金を取り戻そうとするスリリングなクライム・サスペンスだ。
ピョン・ヨハンが演じるのは、主人公、元刑事ソジュン。振り込め詐欺の裏側をリアルに描いた今作にかける思いを聞いた。
●映画『声/姿なき犯罪者』ストーリー
ある事情から刑事の仕事を辞め、建設現場で働いていたソジュン(ピョン・ヨハン)。ある日、現場で重大事故を未然に防いだ彼は、一時的に携帯電話が不通になっていた間に、自分の妻を含む多くの関係者が振り込め詐欺の被害に遭っていたことに気づく。組織への復讐を心に誓ったソジュンは中国にある彼らの拠点に潜入。そこで総責任者として犯罪を操るクァク(キム・ムヨル)という男と出会う。一方、刑事ギュホ(キム・ヒウォン)も、別ルートから組織に迫っていた。