■【インタビュー】主演ピョン・ヨハンが語る本作『声／姿なき犯罪者』への思い
―ー出演を決めたきっかけは？
この悪徳な、振り込め詐欺という犯罪に対しての警戒心を一人でも多くの人に届けたいと思ったからです。完成した作品を観たときも、どうか多くの観客の皆さんがこの作品を観て、振り込め詐欺（ボイスフィッシング）に対して警戒心を持ってほしいと思いました。また、この作品を通じて観客の皆さんと疎通したいと考えました。
ーーピョン・ヨハンさんが演じたソジュンは、感情をあまり露わにせず、静かなる復讐心を内に秘めている印象を受けました。
ソジュンは家族や周囲の人々が振り込め詐欺によって大きな被害を被ったため、復讐のために詐欺組織への潜入を決意します。最後、詐欺組織の責任者クァクに会う瞬間まで、その感情を隠しておきたかったんです。
ーーアクションシーンも見どころだと思います。「スタント的な要素もアクションもすべてピョン・ヨハン自身が演じた」ということですが、大変ではなかったですか？
アクションをやりながらつらい部分はありませんでした。事前にトレーニングをきちんと受けていましたし、そのおかげで大きな怪我もなく撮影をすることができたと思います。また、僕が演じたソジュンは振り込め詐欺の被害にあった家族や仲間たちのために、命を懸けて金を取り返さなければならない切実さがあります。単なるアクションではなく、そういった感情を込めたアクションを目指しました。
