10月9日には、同じ「アクターズハウス」の舞台にカン・ドンウォンが上がった。企画段階からかかわっていた映画『ベイビー・ブローカー』が日韓で公開された今年は特に忙しかったということだが、同時にアメリカで活動するためのマネージメント会社とも契約を締結し、活動の場はさらに広がりそうだ。

 また、司会者から「監督に興味はないか?」と聞かれると、「自信がないし、時間もかかるので、無理にする必要もないと思っている。演出はすごくつらいから」と返答。ただし、同時に数作品に携わることができるプロデュースについては、今後もやっていきたいとのことだった。

©Busan International Film Festival 2022

 また、転機となった作品としては『チョン・ウチ 時空道士』(2009年)を挙げた。それまでは撮影が終わるとすぐに宿舎に帰っていたが、この作品で共演した先輩俳優たちに誘われて食事をしたり酒を飲んだりするうちに、「これも映画を撮る楽しみのひとつなんだな」と気づいたそうで、最近では、自分から後輩たちを誘っているという。

 最後に、配信を中心にドラマシリーズに出演する俳優が増えている中、映画にこだわりを持つカン・ドンウォンがドラマを選ぶ可能性について問われると、「2時間でまとまらない話もあるので、可能性は常にある。よい作品、よい人たちと一緒にやりたい」と意欲を見せた。

©Busan International Film Festival 2022

 俳優ひとりひとりとじっくり向かい合う「アクターズハウス」は、10月13日にも行われ、ハ・ジョンウやイ・ヨンエも登場。来年もこうした企画が続くことを願わずにはいられない。