Netflixで配信されるや連日視聴ランキングTOP10入りをキープして、今なおロングヒット中の『悪の花』(2020年)。『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』などで知られる、韓国ドラマ界のトップ俳優、イ・ジュンギ主演の号泣サスペンスロマンスだ。

 この『悪の花』に、今Netflixで大ヒット中の大人ラブコメディ『その恋、断固お断りします』で話題のイケメン俳優、キム・ジフンが出演している。ランキング上位TOP10のうち、2作品に出演しているのだ。まさしく、今旬の俳優だと言えるだろう。

■『その恋、断固お断りします』芸能事務代表役のキム・ジフン、自身も“週末ドラマのプリンス”から悪役、個性派俳優へ

 キム・ジフンは1981年5月9日生まれ、慶尚北道出身、身長178cm。アイドルをめざして音楽事務所SMエンターテインメントの練習生となり、東方神起ユンホキム・ジュンスらとレッスンしていたこともあった。しかし、歌手としての限界を感じ、俳優へと転向する。

 2002年、ドラマ『Loving You』で俳優デビュー。『黄金のリンゴ』(2005年)、『偉大なる遺産』(2006年)などの脇役を経て、週末ドラマ『ヨメ全盛時代』(2007年)で初主演。以降『恋愛結婚』(2008年)、『結婚の女神』(2013年)『私はチャン・ボリ!』(2014年)など、ロマンス作品で活躍してきた。

「週末ドラマのプリンス」として知的で甘い役が続いたが、推理バラエティクライムシーン2』(2015年)、『クライムシーン3』(2017年)ではレギュラー出演者として高度な心理戦を見せ、その緻密な演技力を開花させる。

 本人役で出演した『エージェントなお仕事』(2022年)8話の劇中台詞でも、「リスクがあっても新しい挑戦をしたいが、事務所は安全な道を選び、そのたびぶつかる」と語っていたが、実際に2018年に事務所を移籍。『バベル~愛と復讐の螺旋~』(2019年)、『悪の花』での悪役演技で高く評価され、新境地を切り開いた。

『悪の花』でキム・ジフンが演じたのは、過去の殺人事件をめぐる重要人物。髪を伸ばして体重も絞り込んで、イ・ジュンギ扮する主人公を追い詰める悪役として、鮮烈な印象を残した。

 続くNetflix『ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』(2022年)でも、キム・ジフンは物語の大きな鍵を握る強盗団の1人、ストリートファイター出身のデンバーを演じている。その美貌と鍛えられた筋肉、荒々しいキャラクターは、個性豊かな俳優陣のなかでもひときわ存在感を放ち、話題を集めた。

『エージェントなお仕事』画像出典:tvN 
『エージェントなお仕事』画像出典:tvN