その恋、断固お断りします』のユ・テオキム・ジフン、『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』のチョン・ギョンホなど、いま、韓国ドラマ界では、1980年代生まれのアラフォー俳優が輝きを放っているが、またたま期待の作品が誕生した。

 舞台に映像にと縦横無尽な活躍を続ける、韓国を代表する演技派俳優チョ・スンウが主演し、3月4日から韓国JTBCで放送開始、日本でもNetflixで配信中の『離婚弁護士シン・ソンハン』(韓国原題:神聖な離婚)だ。

 本作は、ある出来事をきっかけに、ピアニストから法律家に転身した離婚専門の弁護士シン・ソンハン(韓国語の「神聖な」と同音)が、千差万別な事情を抱えるクライアントのため、複雑な離婚訴訟に真っ向から立ち向かうヒューマンドラマだ。

 シン・ソンハンに扮するチョ・スンウは、1980年3月28日生まれ、ソウル市出身。日本公演も開催された『ジキル&ハイド』や『ラ・マンチャの男』、代名詞のひとつになった『ヘドウィグ』など、ミュージカル界のレジェンドとして名を馳せる一方、ドラマに映画にとオールラウンドで活躍する韓国きっての演技派俳優だ。

 主な映像出演作に、ドラマ『馬医』『秘密の森』シリーズ、『シーシュポス: The Myth』、映画『ラブストーリー』『マラソン』『インサイダーズ/内部者たち』がある。

 監督を務めるのは『キム課長とソ理事 ~Bravo! Your Life~』(共同演出)や、『それでも僕らは走り続ける』のイ・ジェフン。脚本は『ボーイフレンド』『39歳』のユ・ヨンアが手掛ける。

『離婚弁護士シン・ソンハン』画像出典:JTBC

■『離婚弁護士シン・ソンハン』見どころ、チョ・スンウの魅力!

 高い勝率をほこる離婚弁護士、ソンハンの弁護士事務所には、様々な事情を抱えたクライアントが訪れる。彼らの人生をソンハンが法のもとでどのように手助けして、解決していくのか。毎回のエピソードに描かれる夫婦や親子などの人間模様が興味深い。

 一方で、元ピアニストというソンハンの異色の経歴も気になるところだ。今はもっぱらトロット(韓国の演歌)を愛聴していて、車の移動中や家で歌いまくるというユニークな嗜好を持ち、ワイングラスで焼酎を嗜む(断ワイン中だそう)など、一見気ままな1人暮らしの生活を送っているソンハン。

 だが、街頭でピアノを華麗に弾いたり、若い演奏家に「教授」と呼びかけられたりもしている。今後少しずつ、彼の過去が明らかになっていくのだろう。

 ソンハンが弁護士としてクライアントと誠実に向き合う姿、法廷に立つときの理性的な表情、一方で子どもがからむ事件には敏感に反応する眼差し、本物のピアニストのような美しいピアノ演奏シーン、トロットをオーバーアクションで熱唱するコミカルな場面など、チョ・スンウのあらゆる演技が冴えわたっていて、キャラクターに引き込まれる。

『離婚弁護士シン・ソンハン』画像出典:JTBC