さて僕の場合。単に個人的な旅の場合は、ホテルのWi-Fiのみにする話は前回伝えた。ネットはときに旅のお荷物になる。

 逆にネットにつなぐときは、仕事などが絡んでいて、ストレスなくつながる状態を選んでしまう。

 これまで、30回以上は韓国でネットに接続している。その多くが、韓国の空港で手つづきをしている。日本ではなにもしていない。出発前はバタバタと忙しくなることが多く、いろいろな予約はせず、できるだけ現地でと思ってしまうからだ。

 ネットの接続は、到着した韓国の空港でもなんの問題もないし、料金も日本で予約した場合と大差はなく、ときに安くなることを経験的に知っているということもある。

 僕は韓国へ日本以外の国から入国することも少なくない。日本で注文して、自宅や空港での受けとりや返却が難しいという面もあるのだが。

 最近はもっぱら、韓国の空港の通信会社カウンターに飛び込みで向かい、そこでルーターをレンタルしている。

仁川国際空港の到着階に通信会社のカウンターが並ぶ。まずこの機械で番号札を受けとる

 日本でルーターを受けとることもできればしたくない。こんな体験があるからだ。

 一度、カメラマンと一緒に韓国に向かったことがあった。カメラマンは日本でルーターを借りてきていたが、韓国の空港でスイッチを入れもなかなかつながらなかった。いろいろ試してみたが状況は変わらず、結局、日本に電話をかけて解決した。最近はこの種のトラブルは少ないというが、韓国の空港で借りると、この種のトラブルはない。空港のカウンターでレンタルし、その場でつながることを確認できるからだ。

「もしルーターが品切れになっていたら……」という不安がないわけではないが、これまでルーターがなかったことは1回もない。韓国の通信会社のカウンターは、到着階だけでも1社あたり2ヵ所以上ある。ひとつのカウンターが品切れでも、ほかのカウンターからもってくることもできる気がする。

 次回は韓国でネットをつなぐ最終回。なぜ僕は韓国でシムカードを挿れないか……という話を。