Leminoで配信中の最新ドラマ『パク・ハギョンの旅行記』は、韓国旅行気分が味わえてとても興味深い。
高校の国語教師を勤めるパク・ハギョン(イ・ナヨン)にとって、退屈な日常に息が詰まり消えたくなった土曜日に日帰り旅をすることが心の拠り所となっている。その旅で出会った人々や非日常的な体験によりリフレッシュできるのだ。
第1話でハギョンは、テンプルステイをするため海南(ヘナム)へ向かった。
韓国南西部に位置する海南は、全羅南道で最大面積を誇る郡で、北西南の三方が海に面した半島に位置する。南西部にはリアス式海岸線が続き、干潟や塩田が広がり海苔の養殖が盛んだ。
■全羅南道・海南郡にある朝鮮半島最南端の「タンクッマウル」
その半島の南端に「タンクッマウル(村)」がある。韓国語で「陸地」を意味する「タン(땅)」と「終わり・果て」を意味する「クッ(끝)」を合わせた名前の通り、朝鮮半島最南端の地だ。
夕方タンクッマウルのバス停近くを通ると、天日干ししたカタクチイワシを片付けている村人たちがいた。朝どれのカタクチイワシを数時間干したもので、大きなバスケット100箱分もあるという。試食させてもらったところ、柔らかく芳しい香りが口いっぱいに広がった。