――セリフが少なく複雑な内面の演技が求められる役のためにどんな役作りをしましたか?
クランクインからクランクアップまで『夏花』を撮影している一日一日、ずっと自分がシアオ・ハンだと感じられました。演じているのではなく、自分=シアオ・ハンでした。
――シアオはどうしてランを愛するようになったのでしょうか?
ランが根気よく諦めず、勇敢だったからだと思います。2人の恋愛は一目で永遠に続くと分かる、運命の相手だと分かるものですが『愛は山と海に隔てられ、山と海はどちらも平坦ではない』と例えられるほど障害の多い恋愛でした。一度愛してしまったら残りの人生は相手がすべてとなる、身を焦がすような宿命の愛だったと言えるでしょう。
――劇中にはロマンチックなキスシーンがたくさんありましたが、ご自身が好きなシーンは?
16話の冒頭の海辺でのキスシーンですね。ランの先輩(ジャン・ユエンチー)と会うシーンです。僕のアイデアをスタッフに話して一緒に作り上げたのですが、ロマンチックで美しいシーンに仕上がったと思います。
――ジェリーさんは道明寺司役に出会ってアイドルとしてアジアのトップに上り詰め、今また『夏花』のシアオ・ハンという役に出会いました。片やツンデレのオレ様男、片や穏やかでありつつも情熱的な男性ですが、どちらがご自身の性格に近いですか?
以前は道明寺に似ていましたが、月日が流れてジェリー・イェンもシアオ・ハンになったと思います。シアオ・ハンという役でみなさんにこれまでとは違うジェリー・イェンを見てもらいたいですし、今後もチャンスがあればさまざまな役に挑戦して、みなさんに新鮮味と嬉しい驚きを感じてもらえる俳優になりたいと思います。
●『夏花』ストーリー
会社を経営する母と暮らすホー・ランは天真爛漫な箱入り娘。娘の白血病の再発を恐れるシングルマザーの母は自由な外出を許さない。そんなある日、美容院に出かけたランは洗髪してくれた男性の声と指先の虜になり、彼がひとりで経営する海辺の村の寂れた理髪店を訪ねる。謎めいた雰囲気を持つシアオ・ハンは積極的なランに最初はそっけなかったが、やがて心を開いていき……。
●作品情報
『夏花』
U-NEXT独占先行配信中/8月2日(水)セルDVD発売・レンタルDVDスタート
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
監督:チェン・ジョウフェイ、ジャオ・シアオレイ 出演:ジェリー・イェン、シュー・ルオハン、マー・スーチャオ
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