――筆者も先に原作漫画を少し読んでからドラマを拝見したのですが、ジョンハさんがぽっちゃり体形なボンソクのキャラにかなり寄せていて驚きました。役のために30kgも増量されたそうですね。
イ・ジョンハ キム・ボンソクは肉付きのあるキャラクターだったので、役作りをしていくうえで、増量しないといけなかったんです。最初は大変なんじゃないかと思っていましたが、毎日美味しいものをご馳走していただいて、美味しいものをたくさん食べながらボンソクというキャラクターに近づいていくという非常に楽しいプロセスでした(笑)。ボンソクは空中飛行能力と超五感というふたつの超能力を持っていますが、特に飛行能力によって自由を感じられるような役だったので、そういった点でも楽しめて、とても良かったと思います。
――ユンジョンさんは前作『還魂』で演じた役柄とはまた違って、クールでありながら快活さも兼ね備えたキャラクターが魅力的です。
コ・ユンジョン チャン・ヒスは体育大学の受験生という役だったので、それに相応しい姿勢や、動作、体育大学生を目指している姿に近づけるための練習を重ねていきました。外見的には、健康な高校生に見えるように、少し日焼けをしたり、メイク自体も少しダークトーンにしていました。ヒスが持っている身体再生能力は、映像上ではCGで表現されるので、実際に私が体で何か表現した部分はなかったのですが、もし身体のどこかに怪我などがあるとCGの加工作業が増えてしまうので、元々私が持っていた傷だったり、何かの跡などを減らすよう努力しました。例えば、ピアスの穴はCGで消してくださったりと、そういうスタッフさんの苦労を減らすため、爪を噛む癖も撮影のために治したりしました。
――ドフンさんが演じたイ・ガンフンは、常に冷静ですが、内には熱いものを秘めた人物ですね。
キム・ドフン ガンフンはかなり難易度の高いアクションに挑戦しなければいけなかったので、出演が決まってから本格的にウエイトトレーニングを始め、体づくりに取り掛かりました。ジョンハさんとは逆に、体脂肪率も6%ぐらいになるまで10kgくらい減量をしました。現場では実際にどんなアクションをすることになるのかが分からなかったので、まずは足をたくさん使うだろうと思い、テコンドーを習ったりもしました。僕は普段から特殊能力について非常に興味を持っていたので、特別な力を持ったらどんな感じなんだろう? と個人的にもよく想像していました。撮影現場では、自分自身がまさにそういう能力を持っている役柄だったので、とても楽しく役に挑むことができました。アクション自体はとても大変なところもありましたが、やりたかった役でしたし、非常に幸せな気持ちで役に挑むことができました。